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【レビュー】ファーウェイの最上位モデル「HUAWEI WATCH Ultimate」はダイビングでガチで使えた

ワークアウトは4種類のダイビングに対応
ディスプレーが明るく海の中でとても見やすい

 ファーウェイのスマートウォッチでは、100を超える様々なワークアウトを記録できますが、ダイビングもワークアウトのメニューの1つとして組み込まれています。「ダイビング」のメニューでは、「レクリエーションダイビング」「フリーダイビング」「テクニカルダイビング」「ゲージ」の4つのモードが選択可能。「レクリエーションダイビング」は、いわゆるレジャーとしての一般的なダイビング。「フリーダイビング」は素潜りや競技用。「テクニカルダイビング」は特別な資格を持って仕事などで潜る人向け。「ゲージ」は単純に深度と時間だけを表示するモードとなっています。

一般的な「レクリエーションダイビング」のほかに、「フリーダイビング」などのモードが選択できるようになっています

 「レクリエーションダイビング」で設定できる項目には、ガス、水の種類、保守レベル、最大PO2、安全停止時間、通知、アラート、通知方法があります。

 ガスはエアの種類、空気かエンリッチドエアかで、エンリッチドエアの場合は濃度を選択。水は海水か淡水かでカスタムも可能。保守レベルと最大PO2は警告を出すレベルを設定するものです。安全停止時間は減圧症にならないために、浮上前に水深5メーター付近で一定時間止まり、体内に溶け込んだ窒素を排出するために必須の時間。一般的には3分間ほどですが、4分、5分の設定も可能になっています。通知とアラートでは深さが規定値になったとき、または指定した時間を経過したときに通知や警告を出すかどうかを設定でき、通知方法ではサウンドかバイブかその両方かが選べるようになっています。

この画面をタッチするか、4時位置のボタンを押すとスタンバイ状態となり、潜水するとデータが表示されます

 このほか「ワークアウト」メニュー内の「ダイビング」の設定で「ダイビングを自動で開始」「ダイビングを自動で終了」をそれぞれ設定するようになっています。「ダイビングを自動で開始」では、自動開始する深度とデフォルトで起動するモード、「ダイビングを自動で終了」では、上がってどのくらいで自動停止するかが設定できます。この「ダイビングを自動で開始」を有効にしていない状態で、ダイビングモードを起動し忘れると、海の中では一切の操作ができない(ダイコンが使えない)ので注意が必要です。筆者は自動起動を設定した上で、念のため手動でダイビング→レクレーションダイビングを起動して潜りました。

モード移行時には必ず、電池残量についての警告が表示されるようになっています

 HUAWEI WATCH Ultimateには左にアシストボタン、右にデジタルクラウンが回せる2時位置のボタンと、4時位置のボタンがあり、タッチディスプレーのほかに、この3つのボタンを使って画面を操作します。海の中では当然ながらタッチディスプレーは使えないので、基本はボタン操作。デジタルクラウンを回すか、4時位置のボタンを押すと画面が順に切り替わるようになっています。グローブを着けた状態ではデジタルクラウンは回しにくいので、筆者は水中では主に4時位置のボタンを使って画面を操作しました。

水深と潜水時間、現在の深度に安全に止まれる無減圧潜水時間(NDL)のほか、画面を切り替えて水温やここまでの最大深度、平均深度などをチェックできます

コンパスも利用でき、2時位置のボタンで方向をロック/ロック解除が可能。コンパスがどこを指しているかが、直感的でわかりやすいのは、丸型ならではです

ストップウォッチも利用可能。2時位置のボタンで開始/一時停止といった操作ができます

 筆者が普段使っているスキューバプロ製のダイコンは、モノクロ表示でボタンを押さないとバックライトも光らない仕様なのですが、HUAWEI WATCH Ultimateはディスプレーが明るく、海の中でもとても見やすく感じました。メーカーによればNDLを算出するために採用されているアルゴリズムは、ガーミンのダイコンや「Apple Watch Ultra」と同じ、「Bühlmann ZHL-16C」とのこと。メーカーやダイコンによって微妙に設定が異なるため、どれが良い悪いというのは難しいのですが、24メートル、15メートル、5メートルの深さで見比べたところ、いずれも筆者のダイコンとほぼ変わらないNDLの表示になっていました。

 減圧症リスクを避けるために実施する、水深5メートルでの安全停止も、通知が表示されるタイミングや停止時間も含めて、筆者のダイコンとほぼ同じでした。通知方法にはサウンド&バイブレーションを選択していたのですが、サウンドよりも振動で規定の水深まで浮上したことに気づくという感じ。ウェットスーツの上から装着していても、しっかりバイブレーションが感じられました。安全停止終了後に、再び通知されるのもわかりやすかったです。

安全停止中は画面の周囲にバーが表示され、数字を追わなくても経過がわかるようになっています

2時位置のクラウンボタンを長押しするとモードが終了して、振動とともに水が排出されます。15分以上きれいな水につけるようにというメッセージも表示されます

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