週刊アスキー

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私→WRC

第39回

五十の手習い!? イチ編集者がラリーのコドライバーに挑戦!

迎えた本番! しかしトラブルが襲う!
スピーディー末岡はこの先生き残れるか!?

 本番の日曜日。ついにコドライバーとしてデビューするのである。それも0カーの。日曜にレッキをする人の先導ということで、0カーの我々は6時50分にサービスパーク入りしてくれと言われており、筆者としてはありえない早起きをしてサービスカーに乗り込んだ。村田選手と和田メカニック、筆者の3人で向かっていたのだが、途中でコンビニに寄ることになった。朝ご飯と昼ご飯を買うためだ。

昨晩までの雨が見事に晴れた!

開会式では勝山市長の水上実喜夫氏がスピーチをした

 昨晩、ノートを作ったときに筆者の指だとページがめくりにくかったので、指サックをコンビニで買おうと思っていた。弁当ついでに指サックを買うつもりで入ったのに、弁当だけ買って出てきてしまった。これが最初のトラブルだ。しかも、気がついたのはサービスパークについてからというスットコドッコイっぷりを発揮。

ファミリー向けのイベントやコーナーがあるので、家族連れのお客さんも多く、1万人が来場したという

 指でペロペロしてページをめくることを考えたが(コドライバーはグローブしないので)、どう考えてもペロペロしているうちに次のコーナーが来てしまう。苦肉の策として、ページ右上を折り曲げて、そこをつまんでめくるという方法だ。ちなみに、なぜペースノートが横書きかというと、見やすさもそうだがページを極力めくらないようにするという意味もある。今回は距離も短いし、コーナーも少ないので数ページで済んだが、これが全日本ラリーやラリージャパンだったら何十枚もめくる必要が出てきてしまう。距離の短いTGRRCでよかった……。

めくりやすいように角に折り目を付けた

念のため到着時間などをコマ図にメモ

観客に笑顔で手を振るも
心の中では焦りまくっていた

 レッキの先導も終わり、いよいよ本番。レッキになかった、勝山市役所を回ってSS2に行くというリエゾンのルートがあるので、ぶっつけ本番でクルマに乗る前からテンパる筆者。和田メカニックにも「今回笑顔がないっすね!」とイジられる始末。

 普段スマホのカーナビに頼りっぱなしなので、自分でナビをするなんて考えたこともなかったので、朝イチなのに帰りたくなってきたくらいだ。なんせ、0カーがミスコースは恥ずかしすぎる。いくら筆者が初心者といってもそこだけは避けなければいけない。

参加者は全員スマホにラリー用アプリを入れるのが義務。何かあったときはすぐに運営に連絡が飛ぶようになっている

何号車がドコを走っているのか、視覚化される。今回はiPhoneを使ったがAndroidにも対応している

このようにラリー用アプリをインストールしたスマホを取り付ける。外れて電源が切れたりすると運営に連絡がいく

ラリー用コンピューター。下が今まで走った走行距離。上はコマ図の次のポイントまでの距離で、そのポイントに到着したらリセットする。ただコマ図を作ったクルマと自分のクルマでタイヤサイズなどが違うので多少の誤差が出る

 最初のSS1「SKI RESORT 1」到着。ここは走行距離1.49kmと今回最長。タイムコントロールでオフィシャルの人にタイムカードを渡して、出発時刻などを書いてもらう。ここまでしっかりできた。そしてやってきた0カーの出発時刻。とんでもない速さで山道を上っていくWPMSのGRヤリス。レッキと違ってみんなが走るであろう速度で走って、ルートに問題ないかをオフィシャルに伝えるのが0カーの役目。なので、いつもの村田選手のペース(それでも抑えてるけど)で走っているのだ。

 村田選手からは「次のコーナーが見えたらノートを読んで」と言われており、そのスピードに圧倒されながらもノートを読んでいく。やっぱり横書きがよかったー! とめくりながら思ったのだった。

出発前でまだ余裕がある

めくる回数が多いとリスキーなので、やっぱり横書きがベスト

リエゾン区間でパンを食べる村田選手。さすがに余裕だ

 ページがめくれなくてヒヤっとした瞬間があったものの、無事にSS1を通過し、セレモニアルスタート会場となる勝山市役所へと向かった。事前にGoogleマップを穴があくほど見ていたのもあり、なんとか無事にナビゲート完了。市役所では多くの観客が迎えてくれた。村田選手から「スエミィーさん、笑顔で手を振って!」と言われ、我に返る。次までのコマ図に集中していたため、下を向いていたのだ。観客のみなさんに笑顔で手を振るのもドライバー・コドライバーの仕事なのである。たしかに手を振ってんのに仏頂面で無視されたら感じ悪いしね……。

勝山市役所で待機していてくれたレースクイーンたち

無事にセレモニアルスタートにたどり着けた!

ここでは筆者もスマホを出して記念撮影

日頃、手を振られることがないので、どうしたらいいのかプチ混乱

 今日2番目のSS「KARISAHARA 1」(1.21km)には定刻通り(若干早かったが)到着。時間に余裕があったのでクルマから降りて、あたりの写真を撮る。続々と後続車が到着し、みんなで和やかにおしゃべり。これもラリーの良いところ。

次のスタートまで時間があったので、いったんクルマを降りた筆者

続々と競技車両が到着

自撮りをする余裕くらいは出てきました

 だが、SS2でまたもやトラブルが! ペースノートをひとつ飛ばして読んでしまったのだ。左6とか言ってるのに、目の前に迫るのは右コーナー。混乱しすぎて頭がフットーしそうになる。なんとか元に戻った頃にはSSは終了していた……。

 次のSSまでは距離も近いので安心。なお、六点式シートベルトは道交法違反なので、リエゾン区間では普通の3点式シートベルトに付け替える。SS3の「PARKING 1」(600m)は距離も短いうえにジムカーナコースなので、村田選手は目視で走る。筆者はカラコーンの場所とアプローチの方向を言うだけ。だが、サイドブレーキを引いて360度や180度のコーナーをクリアしていく迫力の走りを、すぐ横で体験できたのは良かった。

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