第415回
白いSteel Legendのビデオカードも登場!?
ASRockがRadeon RX 7600搭載ビデオカードを3シリーズで発売!先行してPhantom Gamingモデルの性能をチェック
検証環境は?
今回の検証はRX 7600ファーストレビュー記事と並行して実施されたため、本稿の検証環境や検証データはそれと共有している。本稿ではAMD Radeon RX 7600 Phantom Gaming 8GB OCの比較対象として、同社製RX 6600 XTカード「AMD Radeon RX 6600 XT Phantom Gaming D 8GB OC」、さらに旧世代かつRX 7600への乗り換えでメリットが大きいGPU2つから、RTX 2060およびGTX 1060 6GBを用意した。
その他の環境は以下の通りとなる。Resizable BARやSecure Boot、コア分離(VBS)や、HDR(Windows HD Color)は全て有効化している。ただしローカルセキュリティ機関の保護(LSA)はUIが出現しなかったため無効のまま検証した。
【検証環境】 | |
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CPU | AMD「Ryzen 7 7800X3D」 (8コア/16スレッド、最大5GHz) |
CPUクーラー | 簡易水冷、360mmラジエーター |
マザーボード | ASRock「X670E Pro RS」 (AMD X670E、ATX、BIOS 1.24.AS02) |
メモリー | G.Skill「F5-6000J3636F16GX2-TZ5NR」 (16GB×2、DDR5-5200) |
ビデオカード | ASRock「AMD Radeon RX 7600 Phantom Gaming 8GB OC」 (Radeon RX 7600)、 ASRock「Radeon RX 6600 XT Phantom Gaming D 8GB OC」 (Radeon RX 6600 XT)、 NVIDIA「GeForce RTX 2060 Founders Edition」、 NVIDIA「GeForce GTX 1060 6GB Founders Edition」 |
ストレージ | Corsair「CSSD-F1000GBMP600」 (1TB M.2 SSD、システム用) +Silicon Power「SP002TBP34A80M28」 (2TB M.2 SSD、ゲーム用)×3 |
電源ユニット | SuperFlower「LEADEX PLATINUM SE 1000W-BK」 (1000W、80 PLUS PLATINUM) |
OS | Microsoft「Windows 11 Pro」(22H2) |
既存の“6系GPU”よりも性能で上回る
定番「3DMark」のスコアー比べからテストを開始しよう。
RX 7600とRX 6600 XTはCU(Compute Unit)数やメモリーバス幅・VRAM構成などスペック的に近いものがあるが、RX 7600の方が設計世代的に進んでいる(RDNA 3)うえにファクトリーOCモデルであるため、どのテストでもRX 6600 XTの9~16%上のスコアーを出せている。
特にRay Acceleratorが強化されているのでPort RoyalやSpeed Wayといったレイトレーシング性能も高い。RX 7600のスペックや設計的にはゲームでレイトレーシング最高設定でプレイするには適していないが、設定を絞って遊んだり、あるいは快適には遊べないまでも最高設定を試す程度のパワーは備わっている。
次はラトックシステム「RS-WFWATTCH1」を用いてシステム全体の消費電力の比較を行う。アイドル時はシステム起動10分後の安定値、高負荷時はTime Spy(3DMark)のGraphics Test 2実行中のピーク値を示す。
RX 7600のリファレンスカードだとRTX 2060とRX 7600の消費電力がほぼ同じ(両者ともTBP/TGP 160W設定)だが、AMD Radeon RX 7600 Phantom Gaming 8GB OCはファクトリーOCモデルゆえに若干消費電力が上昇している。とはいえ20Wも増えていないのでRTX 2060が動かせていたシステムであれば、そのままAMD Radeon RX 7600 Phantom Gaming 8GB OCに載せ替えても大丈夫だろう(ただ購入前にカードが物理的に入るかどうかは確認しておこう)。
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