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予想価格は4万円台半ば?値上がり時代に価格で攻める「Radeon RX 7600」レビュー

2023年05月24日 22時00分更新

モノリシックでもこなれた6nmでコストを下げる

 まずはRX 7600のスペックを眺めてみよう。CU(Compute Unit)数は32基、メモリーバス幅128bit、VRAMはGDDR6で8GBと非常にコストを意識した設計となる。そして良くみるとRadeon RX 6650 XT(RX 6650 XT)を、ほぼそのまま使っていることも分かる。だがRX 7600ではアーキテクチャーがRDNA 2からRDNA 3世代へ進化している。

 RDNA 3を最初に採用したRX 7900 XTX/RX 7900 XTでは、5nmのGCD(Graphics Compute Die)と6nmのMCD(Memory Cache Die)を組み合わせることでGPUが構成されている。しかし、RX 7600はGCDもMCDもない旧来のモノリシックダイだ。ただこのままだと価格が下がらないのでプロセスルールを価格がこなれた6nmプロセスで製造しているのが、269ドルという価格の秘密だ。

 ただプロセスルールが変わってもAV1のハードウェアエンコードやAI Matrix Accelerator(まだ利用方法が確立していないが……)、DisplayPort 2.1対応といったRDNA 3特有の付加機能は漏れなく盛り込まれている。

RX 7600と、その近傍の製品とのスペック比較

「GPU-Z」による情報:メモリーバス幅128bit、GDDR6 8GBという構成が読み取れる

「GPU-Z」による情報:オーバークロックツールなどで設定できるPower Limitは、下に6%、上に12%(最大112%)となっていた

ようやく利用可能になった「SmartAccess Video」

 RX 7600の解禁に合わせ、2022年11月のRX 7000シリーズローンチ以来続報が途絶えていた「SmartAccess Video(SAV)」に新情報がもたらされた。ざっくり解説すると内蔵GPUのあるRyzen 7000シリーズのGPUとRX 7000シリーズを組み合わせた環境で利用できる機能で、動画のデコードをCPU側のGPUに専念させることで、RX 7000シリーズ側は動画のエンコードに集中でき、結果として動画のエンコードが高速化するというもの。ただし動画エンコードを行うアプリ側もSAVへの対応が必要になる。

 初のSAV対応アプリとしてAMDが告知したのは「DaVinci Resolve Studio 18.5」のβバージョンだ。原稿執筆時点では最新の18.1系統ではSAV非対応、18.5βでSAV対応となる。

DaVinci Resolve Studio 18.5からSmartAccess Videoが利用可能になるよ、というスライド。最大1.32倍程度のパフォーマンス向上が見込めるという。このあたりの検証は後日の課題としたい

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