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DLSS FGやAI処理のパフォーマンスは?GeForce RTX 4060 Ti(8GB)レビュー【後編】

2023年05月24日 08時00分更新

文● 加藤勝明(KTU) 編集● ジサトラユージ/ASCII

「F1 22」でもDLSS FGがフレームレートを底上げする

 「F1 22」では画質“超高”をベースに異方性フィルタリング16x、アンチエイリアス“TAA+FidelityFX”に設定。ゲーム内ベンチマーク(条件は“モナコ”+“ウエット”)再生中のフレームレートを計測した。

F1 22:1920x1080ドット時のフレームレート

F1 22:2560x1440ドット時のフレームレート

F1 22:3840x2160ドット時のフレームレート

 ネイティブ解像度でのレンダリングでは、RTX 4060 Ti(8GB)はRTX 3070 Tiの7%程度下、RTX 3060 Tiより16%程度上といったところ。格上のRTX 4070に対してはフルHD時ですら20%以上の差を付けられているため、AD104とAD106の差はかなり大きいといえる。ただ、高フレームレートとは言えないまでも、このゲームの最高画質設定で特に激しいカク付きも出さずに60fpsキープができているので、製品コンセプトに見合ったパワーと言えるだろう。

 続いてはDLSS SR/FG使用時のパフォーマンス比較だが、F1 22の制約によりHDR有効時はDLSS FGが利用できないため、ここでのデータはすべてHDRオフで計測している。

F1 22:1920x1080ドット+DLSS SR/FG有効時のフレームレート

F1 22:2560x1440ドット+DLSS SR/FG有効時のフレームレート

F1 22:3840x2160ドット+DLSS SR/FG有効時のフレームレート

 ここでもDLSS SR+FGを利用することで、本来のターゲットであるフルHDよりも高いWQHDでも快適なゲーム環境が手に入る。4KになるとRTX 3070 TiはおろかRTX 3060 Tiに負けるのはメモリーバス幅のハンデが効いてしまったから、と考えられる。この特性に不満があるのであれば、迷わずRTX 4070以上を選ぶべきだ。

F1 22:ベンチマーク中のTBP(上)とワットパフォーマンス(下)

 各解像度におけるTBPの傾向はこれまでと同じだが、RTX 4060 Ti(8GB)の4K+DLSSで突然TBPが下がっている。メモリーバス幅が強烈なボトルネックになり、GPUそのものの処理が大きく滞ってしまったことを示唆するものだ。

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