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7万円台からの新世代メインストリーム、GeForce RTX 4060 Ti(8GB)レビュー【前編】

2023年05月23日 22時00分更新

文● 加藤勝明(KTU) 編集● ジサトラユージ/ASCII

フルHDならFPSでも十分?
「Call of Duty: Modern Warfare II」

 ここから先はDLSS SR対応ゲームでの検証となる。まず「Call of Duty: Modern Warfare II」では、画質は“極限”、アンチエイリアスは“ウルトラ品質”に設定。ゲーム内ベンチマーク再生中のフレームレートを計測した。

Call of Duty: Modern Warfare II:1920x1080ドット時のフレームレート

Call of Duty: Modern Warfare II:2560x1440ドット時のフレームレート

Call of Duty: Modern Warfare II:3840x2160ドット時のフレームレート

 このゲームではフルHD時に限り、RTX 4060 Ti(8GB)がRTX 3070 Tiに比肩するどころか、実フレームレートでわずかに上回るという快挙をみせた。最低フレームレートを含めた快適さで言うとRTX 4070の方がずっと良い結果を出しているが、フルHDというRTX 4060 Ti(8GB)に与えられた戦場において、良好な結果を出せていると言えるだろう。

 流石にWQHDや4Kのように解像度を上げるとRTX 3070 Tiを追い抜くことはできなくなるが、それでもメモリーバス幅に勝る旧世代の60番台・70番台のGPUと同レベルのパフォーマンスを出せている。

 続いて、画質設定はそのままにDLSS“パフォーマンス”設定を追加した時のフレームレートを検証しよう。ここではGTX 1060 6GBはDLSSに対応していない(Tensorコアがない)ため、検証から外している。

Call of Duty: Modern Warfare II:1920x1080ドット時のフレームレート+DLSS SR有効時のフレームレート

Call of Duty: Modern Warfare II:2560x1440ドット+DLSS SR有効時のフレームレート

Call of Duty: Modern Warfare II:3840x2160ドット+DLSS SR有効時のフレームレート

 ここでもメモリーバス幅が太くL2キャッシュも多いRTX 4070の最低フレームレートが他のGPUよりも2〜3段高いレベルに位置している。このゲームで快適さを求めるのであれば、DLSSを少し使いつつ(ボケ感を見るにパフォーマンス設定よりもバランスあたりが好適だろう)狭いメモリーバス幅に合わせて少し画質を下げる必要があるだろう。

Call of Duty: Modern Warfare II:ベンチマーク中のTBP(上)とワットパフォーマンス(下)

 全体傾向はこれまで見てきたデータと大差ない。フルHD〜WQHDまでであれば、RTX 3070 Tiのほぼ半分のTBPで同等の仕事をしている事になる。TBPだけで見たらGTX 1060の消費電力が一番低いが、フルHDですら30fpsも維持できていないので、今時のゲームを高画質設定で遊ぶには難しいといえる。

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