週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

サイクリングロードを合法的に走るために私はフロイト的トラウマと少しだけ戦った

2023年05月14日 11時00分更新

パイプカッターそれはフロイト的痛み

 短いハンドルに交換するのが手っ取り早いですが、ちゃんとしたメーカーのものはお値段もそこそこします。そこでTRAIZE PLUSの純正ハンドルバーをカットして、安く上げる事にしました。

 ハンドルバーの素材はアルミ合金のパイプで、切断する両端の直径は22.2mmですから、安価なパイプカッターで十分対応できます。私はホームセンターでSK11の「PC-32」という製品を買ってきました。1700円くらいだったと思います。

 これで700mmのハンドルバー両端を60mmずつカットして、580mmの幅にします。ジャスト600mmにしないのは、バーエンドバーを付けて使うつもりなので、それで増える幅を吸収するためです。

 鉛筆でハンドルバーに印を付け、そこにパイプカッターをはさみ、手前のノブを締めて回転刃を食い込ませながら、パイプカッター本体をグルグル回していきます。何度回したかは忘れましたが、案外簡単にポロっと取れてしまいました。

 これはフロイト言うところの去勢コンプレックスを思い起こさせる作業です。私には幼い時分に、子供用自転車で転んで股間をハンドルに強打し大出血して病院で7針縫うという大怪我をした経験があり、大事なところは無事でしたがもしもあの時ああなってこうなって打ちどころが悪かったらうわああああああというトラウマがございます。だからパイプカッターは名前からして恐ろしく、こうした作業は今まで金鋸を使ってやっておりました。でも男の子はそうした去勢への不安を経てエディプスコンプレックスを解消することにより、社会へと一歩踏み出すのであります。お、おれはついにパイプカッターを使えるようになったぞ!

 あ、その前に断面のバリをやすりで落とします。これは怪我を防ぐ意味もありますが、断面の外周が盛り上がっているので、グリップやバーエンドのクランプが入っていかないからです。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

この連載の記事