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究極のポルシェ体験「ポルシェ カレラカップ」とは何か? 参加者に聞くその魅力

2023年05月14日 12時00分更新

日本ではF1やSUPER GTのサポートとして
カレラカップは開催されている

ポルシェ カレラカップ ジャパンに参戦するドライバーたち

アマクラスによる白熱したバトル

 それでは、我が国で行なわれている「ポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)」についてご紹介しましょう。大会はSUPER GTのシリーズ戦のうち、岡山国際サーキット、富士スピードウェイ、鈴鹿サーキットで開催される5大会と、鈴鹿サーキットで開催されるF1世界選手権 日本グランプリの合計6会場、全11戦で行なわれます。大会ではプロクラス、トップアマチュアのプロアマクラス、アマクラスという3つのチャンピオンシップをかけてレースが展開されます。

 ちなみにプロクラスでは、トラクションコントロールといった電子制御の使用は認められていません。そしてポルシェはドライバー育成プログラムとしても、カレラカップを利用。ポルシェで腕を磨く、なんとぜいたくなプログラムなのでしょう。

使用するタイヤはミシュランのスリックタイヤ。ホイールはBBS製

車検場

テクニカルサポートも受け付ける

カレラカップジャパンのテント群

ピットエリア

ピット内の様子。GT300のBパドックよりも幅が広い印象

タイヤなどが並ぶピット内の様子

 参戦資格はプロ、アマチュアともに国内競技運転者許可証A(国内Aライセンス)を所有していること。一見ハードルが高そうに思えますが、Bライセンスで出場できる競技会に1回出場して完走できれば取得できます。年間の参戦費用は、明確な金額は明らかにできないとのことですが片手の数百万円くらいだそう。ですが、最低限のタイヤが支給されるほか、エンジニアリングのサポート体制はかなり充実。「安心してレースに参加できる」ということを考えると、片手の数百万円くらいという年間参戦費用はレース規模を考えれば安い方と言えるでしょう。

ホスピタリティテント

テント内の様子

車検場の隣にあるミーティングエリアにはお菓子とコーヒーが用意されていた

 さらにホスピタリティもハイエンドで、たとえば夫がレースに参戦している間、妻や子供は涼しく快適な場所で帰りを待てる、というわけです。また、ドライバーミーティングなどを行なうエリアにもお菓子やコーヒーが置かれていました。ドライバーミーティングの場所で“おやつ”がいただけるのはあまり見たことがありません。

グリッドでスタートを待つ車両。レースクイーンを用意されているチームもある

 大会は、F1のサポートレース以外では、1会場で2レースが開催されます。第1レース、第2レース双方のスターティンググリッドを、大会中1度限り行なわれる30分の予選で決定します。第1レースのグリッドは公式予選中のベストタイム順、第2レースのグリッドは公式予選中のセカンドベストタイム順で決定されます。公式予選で記録された最速ラップタイムの120%が公式予選通過基準タイムとなります。クリアーできなかったドライバーは決勝への出場が認められません。

 ちなみに予選のポールタイムは、富士スピードウェイでプロクラスが1分39秒後半、アマプラスで1分42秒前半といったところ。富士スピードウェイで2分切りは、スーパー耐久の最上位クラスでGT3マシンを使う「ST-X」クラスに匹敵するタイムです。

第3セクターを走るCASA MINGOさん

 決勝レースは、距離にして約50~70km、最大レース時間30分で行なわれます。富士スピードウェイで15周、鈴鹿サーキットで10周なので、スプリントレースといえるでしょう。

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