快適な打鍵感とゲーム中のレスポンスの高さに惚れる
さっそく「UP-MKGA75」を試用してみた。まずは付属のUSB Type-Cケーブルを使って有線接続してみることに。もちろん特に問題があることもなく、普通に使い始められる。
筆者は常時テンキーレスのキーボードを使って原稿を書いているのだが、いつもよりもややコンパクトなフットプリントを感じながらいつもと同じようにキー入力できるのはやや新鮮だ。ほんの少しではあるが、キーボードの右に配置しているマウスが取り回しやすくなった。
打鍵感は非常に良好。フンワリし過ぎずクリック感があり過ぎることもなく快適に連続打鍵が可能だ。キーストロークは個人的にはやや深めかなと感じるが、完全に押下したときの感触は悪くない。
そして、堅牢なゲーミングキーボードにありがちな、押下した際の金属音が目立たない。これがガスケットマウントの威力ということか。押下しきったときのカタカタ音はあるものの、自分には不快にならない程度であり、逆にある種の心地よさも感じられる打鍵音だ。実際に仕事部屋の前を通りかかった家人から「なんか良い音のキーボードね」という反応があったほどだ。
アクチュエーションポイントについては、文字入力中には『やや浅過ぎるかも……いや、慣れの問題か?』などと思わないでもなかったが、ゲームをプレイしてみると普段使いの文字入力に特化したキーボードより明らかに反応が速いことが判明。ゲームに向いたキースイッチの性能がよくわかるポイントだ。
ゲームプレイ中に複数のキーを同時押しした場合でも、確実に的確な操作ができる。なおバッテリー内蔵ということもあるのだろうが、サイズに対して約960gという本体重量はやや重めの印象。しかしそれが打鍵時の安定感を生むことにもつながっていると感じた。
無線接続できるとはいえ持ち運び用途はそこまで多くないだろうから、それだけの重さは操作感の良さに直結していると歓迎したい。
「UP-MKGA75」本体底面には、キーボード製品として当然ながら可変式のスタンドが装備されていて高さ調整に利用できる。スタンドを第1段階立てることで約7度、第2段階立てることで約10度の角度を設けてディスプレー側にあたる面を高くできる。筆者的には第2段階、約10度の角度がゲームにおいても文章作成においても使いやすく感じた。
今回試用した「UP-MKGA75」は、日本語配列モデルである。日本語配列ではあるものの、キートップに「かな」は印刷されていないと同時に、各キーの文字がキートップ左下寄りに配置されている。その点は特に気にならないものの、一部の記号キー(たとえば[-]キーや[@]キー)については刻印表示がちょっと小さいとも感じた。
とは言え、キーボードの外観にあまり文字文字しい雰囲気がなくスッキリしているところは、ゲーミングキーボードらしさでもあるところだろう。
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