お仕事捗り系メカニカルキーボード登場
ここ数年で我々が選択・購入できるキーボードのバリエーションは飛躍的に増えたように思う。パソコンを日常使いする現代人の生活に欠かせない製品でもあり、キーボードを叩くことが仕事になっている筆者にとってはとても喜ばしい事態ではある。
ただ、そうした製品の多くがゲームプレイに主眼を置いた「ゲーミングキーボード」であるところが、ゲームも好きだけれど文字入力についても重視したい筆者にとってはやや歯がゆく感じていた。
しかしそんななか、プリンストンが新たに取り扱い始めたiKBC製キーボード「CD108」「CD87」シリーズが、デスクワーク重視であるという噂を耳にし、さっそく試用する機会をいただいた。その結果、確かに買いたくなる「お仕事捗り系メカニカルキーボード」だった!
キースイッチを選択できてホットスワップも可能
今回紹介するのは、iKBC社製のメカニカルキーボード「CD108」と「CD87」だ。わかりやすく言うと「CD108」がフルサイズキーボードで、「CD87」がテンキーレスキーボードである。まずこの2台に共通した特長を挙げていこう。
「CD108」と「CD87」のいずれも、キースイッチにはメカニカルキースイッチとして定評のある「GATERON G PROシリーズ」を採用する。両製品ともに「赤軸(リニア)」「茶軸(タクタイル)」「青軸(クリッキー)」のキースイッチを採用した3モデルが用意されていて、購入時に自分の好みのタッチのキースイッチを選択できる。
キースイッチの特長は、静音の赤軸、タイピング感を味わえる青軸、その良いとこどりと言える茶軸と考えればいいだろう。なお、キースイッチは「ホットスワップ対応」。面倒なはんだ付けが不要で、いつでも好みのキースイッチに交換できる。故障したときはもちろん、一部分だけを異なるキータッチにしてみたいというような場合に1キースイッチから交換することも可能だ。
打鍵感にこだわるビジネスパーソンにとって、ホットスワップ機能はマストと言えるだろう。ちなみにキースイッチは「Cherry MX互換」スイッチの3pin、5pinに対応するとのこと。
キーキャップには、高価格帯キーボードの定番である「PBTキーキャップ」を採用。キーキャップ文字は「昇華印刷」によってプリントされていて、文字の視認性が高く、打鍵時の摩擦で文字が消えにくい仕上がりになっている。
また、キースイッチの特性に関係なく静音に優れた構造も特長の1つ。本体プレートと基板との間に吸音フォームが敷かれていて、打鍵音を気にすることなく気兼ねなくキーを叩くことができる。「Nキーロールオーバー」にも対応しているので、高速かつ正確なキー入力を目指すユーザーにもうってつけだ。
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