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arrows Nに共感した若者たちが考える僕らのスマホ! アースデイ東京2023で語り合う

2023年04月25日 12時00分更新

FCNTの荒井氏が語るアースデイの手応え

 アースデイの2日目(16日)にスマホに関するクイズ大会とワークショップが開催されました。この両セッションに登壇したFCNTのプロダクト&サービス企画統括部の荒井厚介さんに、このイベントに出展した理由とトークセッションの手応えを聞きました。

FCNT プロダクト&サービス企画統括部 荒井厚介さん

──FCNT(arrows)としてアースデイに出展した理由を教えてください。

荒井 arrows Nはarrowsリブランドの第1弾として発売させていただきましたが、商品単体というだけではなく、そもそもブランドとしての価値観をきちんとお客様に知ってもらう必要があると思いました。どのイベントに出ようかと考えたときに、環境やエシカル、サスティナブルといった商品コンセプトにおいてアースデイは最適だなと。規模感もコロナ前で10万人以上が来場していますし、来場者もアースデイの考え方に共感している方が多いので、我々の商品にも共感を覚えていただけるのではないかと考えました。

 arrowsというブランドとarrows Nという商品を、環境やエシカルに感度が高い方たちに知っていたく場としてアースデイを選びました。実際にブースに立っていると「arrows」を知らず、環境問題などに関心の深い方が多く、そういった方たちに共感頂くことができました。

環境について感度が高い人が集まるイベントだからこそ、効果があった

──たしかにお客さんの中でも「スマホとエシカルが結びつかなかった」という方が結構いました。

荒井 そうですね。かなりインパクトがあったようです。これが普通のイベントだったらどれくらいの人に響くのかは未知数だと思うんですよ。しかし、今回ブースに来ていただいた人と話すと、まず話を聞いてもらえるんですね。すると我々のやろうとしていることに関心を持っていただけるんです。すぐに買い替えていただけるワケではないんですけど(笑)、次買い替えるときの候補に入れてみると言ってくださる方もいました。それだけでもアースデイ効果はありました。

──デジタルとかモバイル系のイベントだと、まずはスペックの話になりますからね(笑)。今回、海外の方も多く来場していましたね。

荒井 とくにヨーロッパの方たちは環境意識が強いですからね。先ほどドイツから来た方と話しましたが、環境を訴えたスマホは初めて見たけどたしかにそうだよね、とすぐに理解していただけました。グローバルに向けてもアピールが必要ですね。

──クイズ大会とワークショップ、それぞれ若い方が多かったように見えたのですが、いかがでしたか?

荒井 10代からご年配の方まで、幅広く聞いていただけたと思います。最初のクイズ大会はシニアの方が熱心に質問してらして、ワークショップでは若い人たちが熱心にスマホと環境について話し合っていました。とくにシニアの方は「エシカルとスマホ」が縁遠い関係だと思っていたけど、セッションを通じて気付いていただけたのがよかったですね。一人でも多くの方に「arrows N」のコンセプトを知っていただけたというだけでも、今回出展した甲斐がありました。

アースデイに来る人でもスマホとエシカルが結びつく人は少ない

──ワークショップでは若者らしい面白いアイデアがたくさん出ましたね。

荒井 そうですね。やっぱりみなさん電池持ちを気にしていて、我々作り手側は電池をどれだけ持たせるかという考えになるのですが、彼らは「そもそも減らない」という考えで。振って発電して常に電池を充電しているというアイデアは非常にユニークでした。あと、SDGs的にスマホの素材をプラスチックではなく木材にするというのもいい目の付け所です。プラスチックはリサイクルできるから良いという意見もありましたし、みなさんスマホの素材についていろいろ考えているんだなと。

──実現できるかどうかはともかく、新鮮なアイデアがたくさん出ましたね。

荒井 もちろん、こういうイベントに来ている方たちなので、もともと環境意識があるのは間違いありませんが、自分たちが日常的に使っているスマホだからこそアイデアも出しやすかったのかもしれません。我々としてもありがたい気付きをいただきました。たとえば、天然素材だからという理由で選んでも、果たしてそれがいいのか、どこかで環境に負荷がかかってるんじゃないかなど、どういう観点で採用するのかを考えないといけませんね。

──また、出展されたほかの企業の方たちとは、今後何か展開がありそうですか?

荒井 だいぶ横の繋がりができたと思うので、サスティナブルやエシカルというキーワードで何かやれるといいですね。もちろん、アースデイそのものですとか、トークをお手伝いいただいたユースのみんなとか、今後も継続してお付き合いしたいですね。あと、FCNTというとらくらくシリーズなどでシニアのイメージが強いですが、このarrows Nではユースの人たちのような若い層(10~20代)にもアピールしていきたいですね。

らくらくシリーズとarrows、この2本柱でシニアと若年層を狙う

──ありがとうございました。

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