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Core i7-13700KとRTX 4080のハイエンドパーツ構成

ホグワーツ・レガシーを4K ULTRA画質でも平均90fps弱で快適にプレーするPCを自作する

2023年03月13日 11時00分更新

文● 石川ひさよし 編集●ASCII
提供: エムエスアイコンピュータージャパン

電源
MSI MPG A850G PCIE5

 また、GeForce RTX 4080 16GB GAMING X TRIOの仕様を見ると、電源出力は850W以上推奨(最低でも750W以上)を求めており、電源端子は12VHPWR(16ピン)だ。従来の6+2ピンPCI Express補助電源端子からの変換ケーブルも付属するが、そうした旧規格電源を利用する場合はできるだけ大出力で信頼のおける製品を組み合わせよう。まず何よりも電源本体側がPCI Express補助電源ケーブル用端子を3系統備えるものでなければならない。まあ、こうしたややこしいところがあるので、もし新規に組むなら12VHPWR対応のATX 3.0電源を買ってしまったほうがよいかもしれない。MSIなら「MPG A850G PCIE5」やその大出力モデル「MPG A1000G PCIE5」あたりが候補になってくるだろう。

MSI「MPG VELOX 100P AIRFLOW」

ケース
MSI MPG VELOX 100P AIRFLOW

 ケースはMSI「MPG VELOX 100P AIRFLOW」を選択した。前面、天板、右側面前方にメッシュを用いたエアフロー重視のケースで、ファンも標準で4基搭載。気になるビデオカードの対応も長さ380mまでと余裕がある。CPUクーラーも空冷なら高さ175mmまで搭載可能だ。LEDイルミネーションはリアファンがひとつ、そして電源カバー部にLEDストリップを用いている。基本的には本体のLEDはひかえめで、ほかのパーツで照らし出そうというタイプだ。

MSI「MPG VELOX 100P AIRFLOW」

CPUクーラー
MSI MEG CORELIQUID S360

 CPUクーラーは簡易水冷CPUクーラーMSI「MEG CORELIQUID S360」を選んだ。ここをハイエンドとした理由は、快適さを重視したためで、冷えることがまず重要。第13世代CoreはPower Limitを開放することでパフォーマンスもブーストする。また、静かさとの両立を目指すなら36cmクラスがよいだろう。今回のケースMPG VELOX 100P AIRFLOWは、前面または天板部に36cmクラスのラジエータを搭載できる。MEG CORELIQUID S360の水冷ヘッドには6cm径ファンが搭載されており、水冷の弱点であるCPUソケット周辺パーツの冷却が可能だ。LEDイルミネーションは水冷ヘッドの上部に2.4型LCDがあるのみ。また、マザーボードとUSB接続することでLCDの表示情報のカスタマイズや、画像ロゴの表示などができる。

MSI「MEG CORELIQUID S360」

ストレージ
Seagate FireCuda 530 SSD 1TB

 後回しにしてきたストレージだが、今回はSeagateの「FireCuda 530 SSD 1TB」を用意した。

Seagate「FireCuda 530 SSD 1TB」

ディスプレイ
MSI Optix MPG321UR-QD

 なお、4Kでホグワーツ・レガシーを楽しむなら4Kディスプレイも必要だ。MSI「Optix MPG321UR-QD」を用意している。スペック的には4K/144Hz対応。映像入力端子はDisplayPort 1.4a、HDMI 2.1×2およびUSB Type-C(DP Alt mode)を備え、DP接続とHDMI接続どちらでも最大3840×2160ドット、144Hzをサポートしている。もちろんPCだけでなく据え置きゲーム機と接続すれば4K/120Hzで利用できる。

MSI「Optix MPG321UR-QD」

各種ベンチマークはいずれも高スコア

 それでは今回組んだPCの、基本的なパフォーマンススコアを提示しておこう。CPU性能はCINEBENCH R23で計測。Multi Coreのスコアは28273pts、Single Coreのスコアは1985ptsだった。8基のPコアだけでなく8基のEコアが追加されたことでマルチスレッド性能は非常に高く、一方で2000ptsに迫るシングルスレッド側のスコアもゲームにおいてはメインスレッドの処理で効果を発揮する。

CINEBENCH R23のスコア

 PCMark 10でシステムパフォーマンスを見ると、3つのシナリオはどれも10000ポイント超で、ゲーミングはもちろんさまざまな用途で高パフォーマンスを発揮する高性能PCであることを示している。とくにCPU・GPUに対する要求が高いDigital Content Creationの高スコア(16715)は見ものだ。映像配信、映像編集を考えている方はここをポイントにしていただきたい。

PCMark 10のスコア

 3DMarkの各スコアは以下を参考にしていただいて、よく比較に用いられるところではTime Spy Extremeが13059、Time Spyが25599、Fire Strikeが49694ポイントだった。これも非常に高いスコアである。

3DMarkのスコア
Port Royal 17876
Time Spy Extreme 13059
Time Spy 25599
Fire Strike Ultra 17486
Fire Strike Extreme 32222
Fire Strike 49694
Night Raid 85598
Speed Way 7153
Wild Life Extreme 59400
Wild Life 150527
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