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【先行レビュー】中身が激変、大きく進化したHomePod(第2世代)

初代は、中央部直径3cmぐらいが光っていたが、第2世代は全体が光る

マイクとツイーターは減っているのに、音質は向上

 まずは仕様から確認しておこう。外観サイズは直径が同じで、高さが4mm低くなっている。正直、サイズ的には実物を見ても気がつかないほどの変化だ。ただし、細かい部分の形状はけっこう変わっている。

 まず、Siriが対応した時などに上面のアクリル部分全体が光るようになった。また、ボリュームボタンはアクリル表面にプリントされたので、電源が入っていなくても見えるようになった。

電源ケーブルが抜けるようになったので、設置の時に扱いやすくなった

 従来の電源ケーブルは基本的には抜けない構造だったが(正確には抜けなくはないけれど、ユーザーが抜き差しすることを前提にしていない)、第2世代では容易に抜き差しできるようになっている。また、初代は下面は凹面だったが、第2世代は平面になっている。

 内部構造的な話をすると、HomePodの音響の最大の特徴は20mmもの振動幅を持つ高偏ウーファーにある。この部分の構造が変わっているのかどうかは分からないが、第2世代のHomePodのウーファーも20mmの振動幅を持っていると発表されている。

 本体内部には、複数のマイクアレイとツイーターアレイが内蔵されており、HomePodが置かれた場所の周囲の形状を反響音から判断して、出力をコントロールする仕組みになっている。たとえばボーカルは直接伝えて、左右の音は左右の壁に反射させて伝えるという具合だ。

HomePod(第2世代)の内部構造。マイクアレイとビームフォーミングツイーターアレイが2個ずつ減っている

 このマイクアレイが初代は6つから第2世代では4つに、ビームフォーミングツイーターアレイは7つから5つに減っている。詳細情報は発表されていないが、音を聞いた感じからしても、数が減ったから良くないというものではないようだ。むしろ音質は非常によくなっているのだから。搭載されているチップセットはA8からS7に変更されている。

驚くほどの進化!
これぞAirPods Pro(第2世代)を作ったメーカー

 電源に繋ぎ、iPhoneを近づけることで初期設定が可能になる。カメラの画角に、HomePodの上に表示されるグラフィックを入れることで同期できる。

新品(もしくはリセット状態)のHomePodにiPhoneを近づけると、設定をするためのポップアップウインドウが立ち上がる

 早速音楽を再生してみて、驚いた。初代のHomePodと比べ物にならないぐらい良い音質なのだ。

 初代の音質を説明しておこう。低音重視で、イメージとしてはアメリカの広い家で、ホームパーティの時にクラブミュージックをかけるのにいいような感じ。腹に響くような重低音が楽しめる。反面、繊細なボーカルを楽しんだり、小さなボリュームで聞くと表情に乏しい面があった。

 第2世代は、まったく違うレベルの音質になっている。まず、全体に音がクリア。初代は低音の強さに引きずられて、全体に少しこもったような印象があったが、第2世代は、まったくレベルの違うスッキリしたクリアな音質になっている。5年分の進歩はすごいと感動してしまう。

初代モデルとは比べ物にならないほど音質がいい。単体でも十分に空間オーディオ感があるが、2台でステレオペアを組むとさらに効果的

 楽器の音の分離が良くて、それぞれの楽器がちゃんと別のところから聞こえてくる感じがする。小さな音でもキレイにすっきり聞こえるし、ボーカルにもツヤ感がある。そして、低音は初代HomePodと同じく迫力がある。

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