安定しないがワットパフォーマンスはRTX 3090以上
「The Witcher 3: Wild Hunt」
最近リリースされた新バージョンでレイトレーシングどころかDLSS FGにも対応した「The Witcher 3: Wild Hunt」も試してみよう。画質は“RTウルトラ”、アンチエイリアスはTAAUに設定。悪名高き(?)Hairworksはオフで運用した。ノヴィグラド市中を移動する際のフレームレートを計測。RX 7900 XTは検証中にクラッシュしてしまうため検証対象から除外した。
GPUの性能差は数値として出ているが、DLSSなしではどのGPUでもカク付きが酷く、プレイに耐えられる性能は出なかった。RTX 4080ですらフルHDで60fpsを維持できないのが興味深い。DLSSは後ほど検証しよう。
RTX 3090と3080は限界まで使い切っている感があるが、RTX 4080や4070 Tiは電力的にだいぶ余力を残している。ただ、RTX 4070 TiはフルHD時にRTX 4080よりも電力を使っているようだが、その理由までは把握できていない。
フレームレートはガタガタだがRTX 4070 TiのワットパフォーマンスはRTX 3090の約1.5〜1.7倍に到達している。
ガチのレイトレーシングで攻める「Portal with RTX」では?
名作「Portal」の描画まわりをNVIDIAが改修し、パストレーシング対応として生まれ変わった「Portal with RTX」も試してみよう。
Remixメニューからアクセスする画質は“Ultra”に設定。DLSS FGは明示的にオフとしたが、DLSS SRを無効化すると非常に重くなるため、この検証のみDLSS SRは“Performance”に設定した。チャンバー14の最初から最後までをプレイする模様をデモ録画機能で収録し、それを再生した時のフレームレートを計測した。DLSSの設定が不可欠であることから、このテストでもRX 7900 XTは除外している。
DLSS SRの助けもあるためフルHDではそこそこ高いフレームレートが出るが、WQHDあたりからAmpere世代のRTX 3090や3080ではカク付きが目立ちはじめる。
4KになるとRTX 4080でも平均60fpsを大きく割り込むが、RTX 4070 TiとRTX 3090の差が大きい。これはPortal with RTXにおける処理はAda Lovelaceより搭載されたRTコアを前提として実装されているから、という理由が考えられる。
ベンチマーク中のTBP、および10Wあたりのパフォーマンスについても、これまでの結果と同傾向を示している。
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