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ワイルド・スピードに憧れて

スポーツカー苦手なアイドルの心も鷲掴みにする「GRスープラ RZ」の説得力

2022年12月17日 15時00分更新

文● 栗原祥光(@yosh_kurihara) モデル●寺坂ユミ(@129Ym_afilia)編集●ASCII

GRスープラ RZ(車両本体価格731万3000円。写真・取材の車両は2022年モデル。取材車両価格はオプション価格4万6882円を含めた合計735万8882円)

 新曲が絶好調のアイドルユニット「純情のアフィリア」の10期生、寺坂ユミさんをASCII.jp自動車部の「ゆみちぃ部長」と迎え、様々なクルマを試乗する当企画。SUV好きの彼女に、今回は初めてスポーツカーに乗ってもらうことになりました。なんと、トヨタ GRスープラです!

ワイルドスピードに憧れて……
17年ぶりに復活したGRスープラに乗るアイドル

 ゆみちぃ部長の休日は、寝ることと映画鑑賞なのだとか。そして、この試乗取材が始まる前から「ワイルド・スピード」シリーズにドップリとはまっているようです。その最新作「ジェットブレイク」で登場人物のハンが、GRスープラに乗って衝撃のカムバックを果たしました。ゆみちぃ部長と同郷であるトヨタのフラグシップスポーツカーの活躍を見てからというもの、「あれ乗りたい」と言い出すのは当然の流れなのです。

ワイルド・スピード/ジェットブレイクのポスター風に1枚。バンパーに座っているように見えますが、中腰で頑張っています。比較画像はネットでジェットブレイクで検索してください

 GRスープラを目の前にしたゆみちぃ部長は、ポケットをガサゴソ。ポケットの中から出てきたのは、ビスケットではなく「柿の種」。「車と一緒に柿の種を食べている写真があるんですよ」というわけで、ポスター画像のような感じでパチリを要求。劇中、ハンは常にお菓子を食べているのですが、それが柿の種なのです。映画のポスターではバンパーに座っているように見えますが、実際にバンパーに座ると、いくら「りんご3個分」しかないゆみちぃの体重でも「メキッ」と嫌な音が出てしまいそうなので、中腰で頑張りつつ、写真係の部員Kにダメ出しをすること数回。なんとかご納得いただけそうな感じで撮れました。

GRスープラ RZ

 GRスープラが登場したのは2019年のこと。17年ぶりの「スープラ」復活に、多くの人が心をときめかせたのは、記憶に新しいところです。2020年には最高出力が340馬力から387馬力へと大幅アップ。2021年にはマットブラックの鍛造ホイールに記念カーボンオーナメントなどを装着した、35周年を記念した特別仕様車“35th Anniversary Edition”を市場投入しました。そして2022年には、最上位グレードのRZに待望のマニュアルトランスミッション(MT)車を追加設定! 多くのスポーツカーファンからの熱い視線を集めたのです。

 今回試乗するのは、そんな2022年バージョンのRZ。ですが、ゆみちぃ部長はAT限定免許で、MT車を運転することはできませんのでATです。ですが2022年仕様車は、MT車の仕様追加にとどまらず、ステアリング、足回りの改良によるハンドリング性能、乗り心地性の向上を果たしているのです。

GRスープラの車高の低さに驚くゆみちぃ部長

全幅1865mm、全高1290mm

全長4380mm、ホイールベース長2470mm

ワイド&ローなスタイリング

 まずはスタイリングをチェック。「でかっ!」と意外な反応。寸法は全長4380mm、全幅1865mm、全高1290mmと、普段試乗しているSUVたちと車高以外は、あまり変わりません。「車高が低いから、そう見えるのかもしれないですね」 と妙に納得。ちなみにホイールベースは2470mm。「それって何か関係あるんですか?」というと、クルマの運動性能にかかわってきます。実はGRスープラのホイールベースは、GR86の2575mmや、以前ゆみちぃ部長が試乗した日産ノート(オーラ)の2580mmよりも短いのです。

 いまいちピンと来ていないので、「前後ホイール間の長さが長いほど、慣性の法則によって、直進安定性が増すばかりか、上下に激しく振動しづらいので、安定走行になります。逆にホイールベースが短いと、小回りが利きやすい、クイックな挙動になるなど運動性能の面で有利になるんですよ」とお伝えして、話を次に進めます。

3リットル直列6気筒ターボエンジンの大きさに驚く

 今回お借りしたGRスープラは、RZと呼ばれる最上位グレード。他のグレードと最も異なるのがエンジンです。フロントボンネットを開けると、3リットルの直列6気筒ターボエンジンが収められていました。その最高出力は387PS、最大トルクは51.0kgf・mで、そのパワーは8速ATを介して後輪に伝えられます。「うぉー! シルキー・シックスだ!」と喜ぶのは、元シルキーシックス乗りの担当編集部員S。

 一方、ゆみちぃ部長は「なんですかソレ?」と首をかしげます。「完全バランス型で振動が少ないんですよ」と部員Sは解説をするのですが、逆に混乱をしたご様子。「絹のように滑らかにエンジンが動くんですよ」と部員Kは、言葉の意味を説明しますが「エンジンなのに絹なんですか?」とは部長の弁。まぁ、乗ればわかります。

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