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フルサス装備で世界のナベアツ化した自転車について

2022年12月04日 09時00分更新

 知らんうちに自転車情報になっとるで2022、私は四本淑三です。今回の話題の中心といたしますのも自転車。

 前回に引き続き、サスペンション付きステムREDSHIFT「ShockStop Suspension Stem」を取り付けてみたというお話であります。ステムというのはハンドルとフォークコラムを接続する棒のようなもので、これを上下に動かして振動を吸収するというものです。

 装着する車両は、まだアメリカで造っていた頃のキャノンデール製シクロクロス。2003年か2004年のモデルで、アルミフレームのあちこちに貼られた「HAND MADE IN USA」の文字と星条旗が誇らしげ。ご存知の通りこれは栄華の終わりを示すフラグと化してしまいましたが、何処で造ろうがキャノンデールは相変わらずキャノンデールであり続けているのは素晴らしいことであります。

 この自転車にREDSHIFTのサスペンション付きシートポスト「ShockStop Suspension Seatpost」を装着したところ期待を上回る効果を見せ、そのおかげでハンドルの振動が余計に目立ってきた。そこでハンドルにもサスペンションを付けてやれというわけです。

円軌道で上下するスイングアーム式サス

 一見すると普通のアルミ製ステムと変わりません。そして普通のステムと同様に取り付けられます。

 対応するフォークコラム径は標準的な28.6mmと、オーバーサイズ31.8mmの2種類。ハンドルクランプの径はやはり標準的な31.8mm。私の自転車のハンドルは旧い26mm規格のためシムをかませて合わせましたが、大抵のロードバイクに装着できるはずです。

 ステムの長さは、80mmから120mmまで10mm刻みで選べます。上向き、下向きの取り付けに対応。アングルはプラスマイナス6度で、80mmと100mmには30度のアングルも用意されています。

 サスペンションの形式としては、コラム付け根の軸を支点としてスイングアームが上下する構造。これは180度ひっくり返したトレーリングアーム式サスペンションのようなもの。スイングアームが円軌道で上下するため、サスが動くとホイールベースも変化する特徴も同じです。

 ステムの長さはサスペンションアームの実効長とイコールですから、ステムの長短で衝撃の減衰効果も違うはず。私はプラスマイナス6度で、キャノンデール純正と同じ長さの80mmを選びました。後も出てくる乗り心地などの感想は、あくまで80mmサイズの話としてお読みください。

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