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【レビュー】第2世代AirPods Proは音質・使い勝手ともに「別物」に大幅進化(西田宗千佳)

U1を使うことで、充電ケースがある場所までの位置を正確に検出できる

U1+スピーカー内蔵で家の中でもすぐに見つかる

 もう一つ便利な点は「なくしにくくなった」ことだ。小さいものなのでどこかで落とす可能性はある。その点は致し方ない。だが、ケースに入れたままどこかへ置き忘れるとか、自宅内で行方不明になる、というパターンもある。

 そうした時に備え、これまでは、忘れ物タグ「AirTag」をAirPods Proと一緒に持ち歩く、もしくはケースにつけておく人もいたようだ。

 だが、第2世代AirPods Proの充電ケースの中には、UWBで通信をする「U1」というチップが内蔵されている。これはAirTagにも内蔵されているもので、iPhoneと組み合わせることで、AirPods Proの充電ケースのある場所まで距離・方向が、数センチメートル単位で把握できるようになる。

 そのため、家の中で見つからないのであれば、かなり正確に場所を把握して見つけられる。充電ケースにはスピーカーが内蔵され、「音を出す」こともしやすくなったため、これも見つけるのにはプラスと言える。

 そうした部分での「使い勝手の向上」もまた、第2世代AirPodsの魅力である。

 

筆者紹介――西田 宗千佳

 1971年福井県生まれ。フリージャーナリスト。 得意ジャンルは、パソコン・デジタルAV・家電、そしてネットワーク関連など「電気かデータが流れるもの全般」。主に取材記事と個人向け解説記事を担当。朝日新聞、読売新聞、アエラ、週刊東洋経済、月刊宝島、PCfan、YOMIURI PC、AVWatch、マイコミジャーナルなどに寄稿するほか、テレビ番組・雑誌などの監修も手がける。近著に、「ソニーとアップル」(朝日新聞出版)、「ソニー復興の劇薬 SAPプロジェクトの苦闘」(KADOKAWA)などがある。

 
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