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ロードスター生活を支えるコーヒー保温ボトルの性能を測ってみた

2022年08月28日 09時00分更新

まだ夏なので保冷性能ベスト10

 ええい、真夏に保温性能の話題など暑苦しいわ。そうお思いの方のために、冷たい飲み物の保冷性能も測っております。

 この性能も「保冷効力」としてメーカーが公表しています。条件は「20℃±2℃の室温で」「冷水をボトルに注ぎ」「4℃±1℃の水温になったらキャップを閉め」「縦置きで6時間放置」した際の温度。

 これをロードスターの実用に合わせ「4℃±1℃に冷やした水を」「25℃±2℃の室温に放置したボトルに注ぎ」「横置きで6時間放置」という条件で測りました。室温が公称条件より5℃高いのは、うちの夏の室温がそれくらいだから。結果は以下の通り。

 トップ6までの順位は保温性能とまったく同じ。では、こうした断熱性能の違いはどこから来るのか。見た目で分かる部分をチェックして参りましょう。

パッキンの形状とボトル内部の表面処理に注目

 保温・保冷性能の上位6製品に共通するのは、キャップ裏のパッキンが「栓」のような形をしていること。上の画像の右がそれ。専門的にどう呼ぶのかは分かりませんが、カナル型イヤホンのイヤーチップのように、ボトル開口部の奥に刺さる形状です。

 それ以外のパッキンは、画像左のような平たいワッシャーのような形をしています。これが飲み口に重なるわけで、ヘッドホンで言うならオンイヤー型。この密閉度の違いが断熱性能を分けているのでしょう。

 実際、キャップの放熱量はボトル本体より相当大きそうです。熱いコーヒーを入れたボトルを持つとキャップの周りだけ熱を持っていますし、冷水を入れればキャップのみに結露が起きます。

 もうひとつ見た目でわかる違いは、ボトルの内部の表面処理。上の画像はトップバリュのボトル内部を覗いたもの。下の画像はサーモスのボトル内部の様子です。

 マットな質感のトップバリュに対し、サーモスは鏡面に近い加工が施されています。素材表面の反射率が高いほど熱吸収率は低く、断熱効果も上がりますから、こうした処理の違いで性能にも差は出るはずです。ちなみに容量の小さな「JOJ-120」のボトル内部は他のメーカー同様マットな質感で、鏡面処理が施されているようには見えませんでした。

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