映像入力はDisplayPort、HDMI、USB Type-Cの3系統
USB Type-Cは65W給電とKVMをサポート
映像入力端子は背面にあり、DisplayPort 1.4とHDMI 2.0、USB Type-Cの3系統を装備。5120×2160ドットでリフレッシュレート60Hzを利用できる端子は、DisplayPortとUSB Type-Cの2つ。HDMI 2.0は30Hzまでとなる。古めのPCで運用したい場合は注意しよう。
USB Type-CはUSB PDに対応しており、最大65Wの給電が可能。対応するスマホやタブレット、ノートPCを5X40に接続して充電できるほか、同時に映像も出力できる。USB Type-C充電に対応したノートPCであれば、5X40を利用することでACアダプターをいちいち用意する必要がなくなるというわけだ。
しかも、5X40は2台のPCでキーボードとマウスを共有するKVM機能も使える。2基のUSB Type-Aに接続した機器を、USB Type-BとUSB Type-Cのそれぞれに接続したPCで共有できる仕様になっている。例えば、デスクトップPCをUSB Type-B to Aケーブル(+映像ケーブル)で接続し、ノートPCをUSB Type-C to A(or C)ケーブルで接続すると、双方で5X40のUSB Type-Aにつないだキーボードやマウスが利用できる。
映像入力ソースを切り替えることでKVM機能が働き、映像が表示されている側のPCでUSB Type-Aに接続したデバイスが使用可能になるという仕組みだ。
最後に、5W×2の内蔵ステレオスピーカーにも触れておこう。少し軽めで低音が弱いものの、動画などを視聴するには十分クリアーな印象を受けた。また、背面インターフェースにヘッドフォン用のミニプラグ端子もあるので、デスクトップPCの音声出力端子が遠い場合は5X40に接続すると良いだろう。
電源はACアダプタ―を使用するタイプ。付属のACアダプタ―は24V/4Aの96Wで、サイズは60(W)×35(D)×140(H)mmとさほど大きくなく、邪魔になることはないはずだ。
直販価格で税込み19万9800円と高価だが
なかなかに珍しい魅力的な選択肢
以上のように、5X40はゲーミングはもちろんのこと、動画を視聴したり、ビジネスに活かしたりと、かなり広い用途で活躍できる製品に仕上がっている。特に「マルチディスプレー環境にしたいけど、2台置くスペースはないんだよな……」と、悩んでいる人にはPBPも使えるので購入候補に挙げてもいいだろう。PBP時の画面1枚あたりの解像度も5K2K(5120×2160ドット)なら、2560×2160ドットとWQHDディスプレーを2台並べるよりも広い領域が使える。
ただし、5X40は直販価格で税込み19万9800円と決して安くはない。ゆえに、あまねく人にオススメできるというモデルではない。しかし、この特異な超高解像度かつ39.7型の大きな曲面ウルトラワイドでプレイするゲームの迫力は、代えがたい魅力があることも確かだ。没入感の高いリアルな描写でゲームが遊びたい、精緻な画面で写真や動画の編集をしたいなど、映像体験にこだわりまくるユーザーなら迷う必要はないだろう。
5X40(型番:JN-5X40)の主なスペック | |
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パネル | 39.7型IPS(ノングレア) |
解像度 (アスペクト比) |
5120×2160ドット(21:8.6) |
表示色 | 10.7億色 |
輝度 | 300cd/m2 |
コントラスト比 | 1000:1 |
視野角 | 178度(水平)/178度(垂直) |
リフレッシュレート | 最大60Hz |
応答速度 | 5ms |
インターフェース | HDMI 2.0、DisplayPort 1.4、USB Type-C、USB Type-B、USB Type-A×2、オーディオ出力ほか |
スピーカー | 5W×2 |
チルト | +20~-5度 |
高さ調節 | 上下150㎜ |
スイーベル | 右30度、左30度 |
ピボット | - |
サイズ(スタンドを含む)/重量 | 948(W)×306(D)×444-594(H)mm/約9.8kg |
その他 | KVM機能、AMD FreeSync、USB PD(65W)、HDR 10 |
直販価格 | 19万9800円 |
(提供:株式会社JAPANNEXT)
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