週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

灼熱の鈴鹿でマッハ号・冨林&平木が奮闘! 接戦のバトルを制し2位表彰台

もうクラッシュも4輪脱輪もいらない!
元グランツーリスモ世界一のプライドを賭け予選をアタック

 日本最高峰のレース、SUPER GT第3戦が5月27日・28日に鈴鹿サーキットで行なわれ、冨林勇佑/平木玲次が駆る5号車「マッハ車検AIRバスター MC86 マッハ号」は、GT300クラス2位表彰台を獲得した。

 前回の第2戦富士では冨林が予選で渾身のアタックを見せるも、走路外走行の判定を受け、Q1突破はならず。決勝も逆転を狙った戦略をとったが、結果的に裏目に出てしまい、レース終盤にはクラッチトラブルで戦線離脱を余儀なくされた。

 開幕戦から悔しいレースが続いている5号車だが、気持ちを新たに第3戦の舞台となる鈴鹿サーキットへ。ここは、86MC(マザーシャシー)が得意とするコースで、サクセスウェイト(ハンデの重量)もライバルと比べると少ない。これらのプラス要素を利用し、上位進出を狙う。

 そのためにも、予選のポジションは非常に重要となるのだが、まずトップ16に入るためのQ1には、今回も冨林が抜擢された。

 「今回は、Q2担当になるかなと思いましたが、『(チームから)いい加減Q1を通ってこい!』と言われました(笑)」と冨林。前回の雪辱を晴らそうと、知らず知らずのうちに肩に力がはいっていたが、それをほぐしてくれたのが、玉中哲二オーナーからアドバイスだった。

 「『8割でいいから、軽い気持ちでいけ』というアドバイスをいただきました。公式練習では満タンで走る分、順位としては下になるので、頑張っていかなきゃという気持ちになりがちですけど、予選になればちゃんと上にあがってこられるということを、富士で実感していました。とにかく4輪脱輪だけを気をつけて(気持ちを)楽にして走れました」(冨林)

 周囲のアドバイス通り、攻めすぎない走りをみせた冨林。1分57秒604を記録し、Q1A組を3番手で通過したのだ。

 「ある意味で『いき切った!』という達成感はそんなにないですけど、自分の仕事をしっかりこなせたのかなと思います。3番手で終わることができたので、良いアタックができたと思います。あとはチームの方々が作ってくれたクルマ、かけてくれた言葉を信じて、その通りにミスなくこなせば、結果はついてくるんだなというのを身にしみて感じました」(冨林)

 続くQ2は平木がアタックを担当。ここでは、ひとつでも上のグリッドを目指して果敢なアタックを見せたが、ライバルたちも速く、1分57秒639で7番手となった。

 しかし、ポールポジションの車両も再車検不合格によりタイム抹消になったため、5号車は最終的に6番グリッドからのスタートとなった。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

この連載の記事