業界が見守るANAの行く末
一方で、飛行機なんて何年かに1回、乗るか乗らないか、ANAに乗るのも、旅行代理店で申し込んだ旅行プランで組み込まれていたから、という年配の団体客の利用者であれば「なんで、1回の旅行にスマートフォンアプリを入れなくてはいけないのか」という抵抗にあることもあるだろう。
その点については「すでに旅行代理店とも、どのように進めていくべきか、相談し始めている」(ANA担当者)とのことだった。
利用する人すべてがスマートフォンを持ち、アプリをインストールして、ANAマイレージクラブ番号も持つようになれば、国内のチェックイン機も不要となるなど、デジタルトランスフォーメーションが一気に進むのは間違いない。ANAと顧客の接点も大きく強化されるだろう。
これと同じことを、様々な企業もやりたがっているはずだ。
顧客基盤を抱えている企業の多くが、スマートフォンのアプリを使って顧客接点の強化を模索している。
果たして、ANA Smart TravelはANAの思惑通りに進むのか。顧客接点を強化しようとスマホアプリを活用してきた様々な企業がANAの行く末を見守っているのではないだろうか。
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