週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

Google、発話障がいに対応する音声認識研究「Project Euphonia」に日本語を新たに追加

2022年05月20日 16時30分更新

 Googleは5月19日、発話障がいに対応する音声認識研究「Project Euphonia(プロジェクト ユーフォニア)」に日本語を新たに追加した。
 
 多くの場合、音声アシスタントは発話障がいを持つユーザーの言葉を理解できないが、これは音声認識技術が発話障がいを持つ人々の音声サンプルを含む十分かつ多様な音声サンプルのセットでトレーニングされていないことによるもの。Googleでは発話障がいを持つ人々が音声認識をより利用しやすくすることを目指す研究としてProject Euphoniaを2019年より英語で開始。ボランティアから1600時間以上の音声サンプルを収集し、広範な発話障がい者の音声データセットを作成している。
 
 Googleでは個々人の発声を理解するパーソナライズモデルを作成する機能や、明瞭な合成音声が発話をあらためて言い直す音声認識機能の開発も進めており、音声データセットはProject Relate(現在ベータ版として英語のみで提供)の開発にも役立っているという。

 今回、Global Accessibility Awareness Day(GAAD)を祝い、研究活動を日本語を含む5ヵ国語(フランス語、ヒンディー語、スペイン語、英語)に拡大した。英語での研究を通じ、音声認識モデルをトレーニングする音声サンプルが多いほど、より多くの人々を理解できるようになることがわかっており、数多くの参加者を募集している。スマホやコンピューター、スマートホームの音声認識が思ったように反応しない、相手に言いたいことが伝わらないなどの経験を持っている人に対し、研究の参加を呼びかけている。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう