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ヘッドフォン祭 miniで見つけた気になる新製品(佐々木喜洋)

2022年04月30日 14時00分更新

 フジヤエービック主催の「春のヘッドフォン祭2022 mini」が4月29日に、中野サンプラザで開催された。コロナ禍によるブランクを経て約2年半ぶりのリアル開催となった。通常よりは小規模の開催となり、参加者は事前登録のみの800名が参加、出展企業として約45社が参加した。

finalはメディア向けの説明会を開催

 finalは一般入場開始に先立ち、製品発表イベントを開催。シンガポールのDITAによる新しいフラッグシップ有線イヤホン「Perpetua」(パーペチュア)などが発表された。DITAが創業10周年を迎えることを記念して、ドライバーや内部配線、プラグなど全てを一新して新規開発したという。特にドライバーの直径は従来の10mmから12mmに大口径化して面積が65%も拡大した。

 会場にはDITA Audioの創業者ダニー・タン氏も駆けつけ、創業時のエピソードを交えながら新製品への熱意を語った。デモ機を試聴してみると、音の広がりが印象的でなめらか。ハイエンドモデルらしいサウンドだった。価格は約50万円で5月下旬発売予定とのことだ。

DITA Perpetua

Perpetuaを手に持つDITAのダニー氏

 同時にfinalは自社ブランドの完全ワイヤレス「ZE2000」も発表した。ZE2000は「ZE3000」の兄弟機で有線イヤホンのヒット作となった「E3000」と「E2000」に近い関係性を目指しているそうだ。価格はZE3000より安く、5~6月ごろの発売となるようだ。デモ機を試聴してみると、ZE3000と比べて少し柔らかい音でZE3000のシャープさが落ち着いた感じのように感じられた。ドライバーは同じものだがチューニングを少し変えているとのこと。

ZE2000(手前)とZE3000(奥)。外観は非常によく似ているが、表面処理など質感に差がある。また、ホワイトモデルも用意する。

骨伝導が静かなトレンドに、ヘッドフォン祭ならではの顔に出会える楽しみも

 FitEarは新製品の「Silver」を先行展示した。銀歯で使う純度73%の銀製シェルを採用している。構成の詳細は非公開だが、バランスドアーマチュア型ドライバーを使った2ウェイ構成になっている。須山歯研が65周年を迎えるタイミングだが、本モデルから、メイン開発者がベテランの須山氏から20代半ばと若い堀田氏にバトンタッチされ、ブランドの新たな息吹が感じられた。堀田氏によると銀のシェルは生体に優しく、高域の煌びやかさと低域のタイトさを得るために採用したという。デモ機を試聴してみると、音にパンチがあって空間の深みが印象的だった。

FitEar Silverを手にする堀田氏。

 アメリカのCampfire Audioからは日本通のケン・ボールCEOが来日して参加し、未知の新製品を多数公開して話題となっていた。ケン氏が手に持っているのは「Supermoon」というモデル。平面型ドライバーを搭載している。他の新製品ではKnowles社の新機軸ドライバーを搭載しているようだが、詳細が明らかになるのはまた後日になるようだ。

Supermoonを手にするCampfire Audioのケン・ボール氏。

 日本でも人気があるイギリスのiFi audioからは「GO bar」というスティック型のUSB DACが参考展示されていた。世界初公開だという。USB Type-C入力だが、iPhoneと接続するためのLightningケーブルも付属している。小さいながら、iFi独自技術のIE-MatchやX-Bass機能もフルに搭載され、MQA対応までなされている。約5万円ほどの価格となるようだ。デモ機を試聴してみると音はiPhoneから出しているとは思えないほど滑らかで高級感のある精緻なサウンドだった。

GO bar。世界初公開だという。

 面白かった製品はエミライが取り扱う予定の「Hypsos」という外部電源だ。ポーランドのブランドであるFerrum audioの製品で、リモートセンシング技術でモニタリングしながら正確な電圧を常に出力できるという。対応機種も豊富で会場では、「FiiO M17」のDC入力モードで接続するデモを行っていた。聞き比べて見ると、Hypsosを使用するとM17の標準のDC入力よりもさらに高音質で力強さが増すように感じられた。

Ferrum AudioのHyposとFiiOの M17。

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