2022年3月28日、インテルはデスクトップPC向け第12世代インテルCoreプロセッサー(開発コードネーム:Alder Lake-S)に、「Core i9-12900KS SPECIAL EDITION」(以下、Core i9-12900KS)を追加した。同CPUは現行最上位の「Core i9-12900K」の上位に位置し、今年1月に開催したCES 2022の基調講演で予告していたCPUだ。
デスクトップPC向け第12世代インテルCoreプロセッサーの新・旧最上位スペック比較 | ||
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型番 | Core i9-12900KS | Core i9-12900K |
Pコア コア/スレッド | 8コア/16スレッド | |
Eコア コア/スレッド | 8コア/8スレッド | |
L2キャッシュ | 14MB | |
L3キャッシュ | 30MB | |
Pコアクロック ベース/最大 |
3.4GHz/5.2GHz | 3.2GHz/5.2GHz |
Eコアクロック ベース/最大 |
2.5GHz/4GHz | 2.4GHz/3.9GHz |
最大動作クロック (TBM 3.0時) |
5.5GHz | 5.2GHz |
内蔵GPU | インテルUHDグラフィックス770 | |
内蔵GPUクロック | 最大1550MHz | |
Processor Base Power | 150W | 125W |
Maximum Turbo Power | 241W |
コア/スレッド数はCore i9-12900Kと同じで、Pコアが8コア/16スレッド、Eコアが8コア/8スレッドの合計16コア/24スレッド仕様。動作クロックは定格/最大がPコアで3.4GHz/5.2GHz、Eコアが2.5GHz/4GHzと、Core i9-12900Kよりも高い。L3キャッシュや内蔵GPUの仕様もCore i9-12900Kと同様だが、Processor Base Powerは150Wと引き上げられている。
これらの仕様から、Core i9-12900KSはCore i9-12900Kの選別品と見て間違いないだろう。過去、同社はデスクトップPC向け第9世代インテルCoreプロセッサー(開発コードネーム:Coffee Lake-S)でも、型番末尾に「KS」が付くモデル(Core i9-9900KS)を追加発表した。その時もやはり「Core i9-9900K」の選別品で、オーバークロック(以下、OC)時のヘッドルームはCore i9-9900Kよりもいくぶん余裕があった。コア倍率はもちろんアンロックなので、保証外行為だが興味があるユーザーはぜひCore i9-12900KSでOCを試してみてほしい。
発売予定日は4月5日。日本においては10万5800円前後で、すでに予約販売が始まっている。流通量は不明だが、「スペシャルエディション」だけに早めにはける可能性もある。欲しい人は見つけたら即買いすることをオススメしたい。
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