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1000W級の大容量&80PLUS PLATINUM取得のハイエンド電源「XPG CYBERCORE」レビュー

2022年03月22日 11時00分更新

文● 鈴木雅暢 編集● ASCII
提供: エイデータテクノロジージャパン

ミドルレンジシステムではファンレス運用も視野に入る

 CPUにRyzen 5 3500、GPUにGeForce RTX 2060を搭載したシステムで動作テストを行ない、消費電力の計測と負荷テストをした。機材手配の都合上、1000W電源の環境としてふさわしい環境とは言いがたいが、あくまで参考として確認してほしい。「FINAL FANTASY XIV:暁月のフィナーレベンチマーク」(3840×2160、標準品質)を30分ほどループさせて+12V、+5V、+3.3Vの電圧の推移を見たが、ほとんど変動なく推移していた。

「FINAL FANTASY XIV:暁月のフィナーレベンチマーク」(3840×2160、標準品質)を30分ほどループさせた時の電圧推移(AIDA64 Extreme)。+12V系の変動は0.8V以下の範囲内に収まっていた

 なお、このシステムでは最大負荷をかけても300W(負荷率30%)に達しないため、ファンが回ることがなかった。静音性にこだわる方にとっては、ミドルレンジのシステムを本製品でファンレス運用するというのも有効だろう。

テスト環境
CPU AMD Ryzen 5 3500
マザーボード MSI MAG B550 TOMAHAWK
メモリー XPG GAMMIX D45(PC4-25600 8GB×2)
SSD XPG GAMMIX S50 Lite 2TB
ビデオカード GIGABYTE GeForce RTX 2060 GAMING OC 6G
PCケース XPG INVADER
OS Windows 11 Pro
消費電力と動作音 XPG CYBERCORE 1000W XPG CORE REACTOR 750W
アイドル時消費電力 46.2W 46.5W
高負荷時消費電力 287W 289W

消費電力の比較。参考までに同じ環境で計測したXPG CORE REACTORの結果も掲載している。高負荷時はFINAL FANTASY XIV:暁月のフィナーレベンチマーク(3840×2160、標準品質)。

価格は当然相応に高価ではあるが、ハイエンドシステムに最適な電源

 XPG CYBERCOREの魅力は、80PLUS PLATINUM認証の高変換効率と高力率、大容量ながらコンパクトなボディー、VENTO PRO 120 PWMのセミファンレス運用による高度な静音性、無駄のないフルモジュラーケーブル、10年保証の裏づけがある安心感の高い設計といったところだろう。ハイエンドCPUとGPUで構成したシステムにも対応できる仕様だ。1300Wモデルならば、ウルトラハイエンドのCPUとGPUの組み合わせにも対応できる。

 XPGの電源ユニットは現状、中位に80PLUS GOLD取得の「XPG CORE REACTOR」(650/750/850W)、エントリーに80PLUS BRONZE取得「XPG PYLON」(450/550/650W)という3シリーズ構成となっている。

 5000円台(450Wモデル)から入手できるXPG PYLONは、コストパフォーマンスを重視し、3~4年くらいで買い替える前提で導入するミドルレンジ以下のシステム向きだ。1万円台のXPG CORE RACTORは、XPG CYBERCOREと同じく10年保証で、ハイエンド~ミドルレンジのシステムで高品質を求める方向けだ。XPG CYBERCOREは実売価格で1000Wタイプが約2万8000円、1300W対応で約3万4000円と値こそ若干張るが、850W以上の大容量が必要な場合や省エネや静音性によりこだわるならば有力な選択肢になるだろう。

Amazon.co.jpへのリンク(XPG CYBERCORE 1000Wモデル)
Amazon.co.jpへのリンク(XPG CYBERCORE 1300Wモデル)

 

(提供:エイデータテクノロジージャパン)

 

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