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サイコム「G-Master Luminous Z690 RGB/D4」をレビュー

まるでモノクロ→フルカラー変換!第12世代Core搭載ライトアップゲーミングPCの最高峰がスゴイ

2022年03月04日 11時00分更新

定番ベンチマークソフトで
総合性能やゲーミング性能を確認

 続いて、PCの総合性能テストを行うベンチマークソフト「PCMark 10」を試してみよう。「Standard」テストの総合スコアーのほか、ビデオ会議やブラウザー性能の「Essentials」、オフィスソフト性能の「Productivity」、動画や写真編集、CGレンダリング性能などの「Digital Content Creation」といったグループ別のスコアーも掲載する。

PCMark 10のStandardテストの結果

 総合スコアーは8000を突破しており、かなり総合性能の高いハイエンドPCだという結果になっている。ただし、似たようなスペックの別PCと比べてみると、Essentials、Productivity、Digital Content Creationのサブスコアーがやや低めだ。特に、Digital Content Creationに含まれる「Rendering and Visualization Score」が低く、長時間の高負荷が続くテストだけに、CPU性能がうまく引き出せなかったことが考えられる。

 また、今回の試用機ではOSがWindows 10だという点も影響がありそうだ。第12世代インテルCoreプロセッサーはPコアとEコアという2種類のコアがあり、これをどう使い分けるかのスケジューラー機能「 Intel Thread Director」で最適に運用する。そして、この機能はWindows 11でなければ真価を発揮できないため、それが影響したことも十分考えられる。しかしながら、一般的なハイスペックPCと比べて大きく見劣りするような成績ではなく、むしろ総合スコアーは高いほうなので、そこまで気にする必要はないだろう。

 ゲームに大きく影響するグラフィックス性能はベンチマークソフト「3DMark」で試してみた。まずはDirectX 12ベースの「Time Spy」の結果から見てみよう。

3DMarkのTime Spyテストの結果

 CPUにCore i9-12900K、ビデオカードにGeForce RTX 3080搭載モデルを採用しているだけに、ゲーミング性能は文句なし。多くのゲームがストレスなく快適に動作するだろう。なお、3DMarkにはTime Spyのほか、DirectX 11ベースの「Fire Strike」やレイトレーシングを有効にできる「Port Royal」といったテストもある。これら結果もまとめて紹介しておこう。PCの性能比較に役立ててほしい。

3DMarkの結果

 もう少し実際のゲームに近いベンチマークテストとして、人気のMMORPGのデータを使用する「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」を試してみよう。ただし、このゲームはDirectX 11ベースの比較的軽いものとなる。そのため、画質は「最高品質」を選択し、解像度も「3840×2160」(4K)と高くして、どれだけ高精細な環境で遊べるのかを主眼に検証してみた。

ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマークの結果

 軽めのゲームということもあり、スコアーは15131で評価は「非常に快適」と、重たい設定にしてもまだ余裕がある。レポート出力のフレームレートを見ても平均が101.9fpsと高く、常に快適に表示できることは間違いない。また、最低フレームレートも57fpsと、重たいシーンも気にならないだけの性能がある。

 もう1つ、より重たいテストとして「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」も試してみよう。こちらはDirectX 12世代となるうえ、登場から時間が経っているにもかかわらず、今でも重量級のベンチマークテストとして使っている。画質設定はプリセットの最も上となる「高品質」を選んだが、解像度に4Kを選ぶのはさすがに重たすぎるので、「2560×1440」(WQHD)で試すことにした。

FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマークの結果

 結果は15131スコアーで、評価は「非常に快適」。この設定なら、ストレスなしでゲームが楽しめるだろう。ちなみに、4Kにした場合のスコアーは7957に落ちるが、評価は「快適」だ。つまり、シーンによってはカクつく可能性があるかもしれないが、まったく遊べないというわけでは決してない。WQHDにしたほうが気持ち良く遊べるだろうという程度の話と考えてほしい。

 ゲーミングPCではロードタイムに影響があるストレージも重要だ。しかしながら、今回の構成では現状最高峰の速度を誇るSamsung製PCIe 4.0対応NVMe SSD「980 PRO」(1TB)を採用しているので文句なしだ。データ転送速度も抜群なので、定番ベンチマークソフト「CrystalDiskMark」の結果を紹介しておこう。

CrystalDiskMarkの結果

 シーケンシャルリード・ライトで約6.6GB/s・約5GB/sと超高速だった。同じNVMe対応のPCIe接続SSDと比べてみると、コスパ重視のモデルよりも1.5~2倍くらい高速だ。大型ソフトインストール時の時間短縮、ゲームのデータ読み込み時間を少しでも速くしたいという人にはうってつけだろう。

見た目のインパクト重視とはいえ性能もしっかり高い
ライトアップゲーミングPCの最高峰

 G-Master Luminous Z690 RGB/D4の最大の魅力は、BTOパソコンとは思えないほどコダワリまくったライトアップ仕様だ。一度この美しさを見てしまうと、「ゲーミングPCは光らなくていい」と思っていた人でも、「光るのもアリかも……」と宗旨替えしてしまうだろう。断言するが、それだけの迫力がこのPCにはある。

 もちろん、性能もしっかり高いため、ゲーミングはもちろん様々な用途で頼りになるPCになるだろう。人とは違うPCが欲しい、個性的なデザインでPCを選びたいという人なら、きっと満足できる1台だ。

やはり多数のアドレサブルRGB LEDでライトアップしたPCは、刻々と色が変化するパターンが最もカッコイイ。中途半端な光らせ方のゲーミングPCにうんざりしている人にもぜひ1度見てほしい

(提供:サイコム)

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