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4Kゲーミングも静音でこなせる!

Core i9-12900K&GeForce RTX 3080のデュアル水冷PC「G-Master Hydro Z690/D4」の実力をチェック

2022年02月28日 14時00分更新

CPUもGPUもさすがの性能!
4Kゲーミングも視野に入れて良し

 続いて、定番ベンチマークソフトを使ってPC全体の性能もチェックしていこう。まずは総合性能を測る「PCMark 10」からだ。総合スコアーだけはでなく、ビデオ会議やブラウザーの性能を見る「Essentials」、オフィスソフトの性能を見る「Productivity」、動画や写真編集などの性能を見る「Digital Content Creation」というサブスコアーも測れるので、こちらにも注目したい。

PCMark 10の総合スコアーは8925と優秀

 CPUとビデオカードが高速なだけに、総合スコアーは8925と高め。また、各サブスコアーも高めになっており、特にDigital Content CreationはGeForce RTX 3080のおかげでかなり高くなっていた。ストレージはNVMe SSDなので足を引っ張ることもなく、あらゆる分野で満足いく性能を体感できるだろう。

 次はゲームで重要となるグラフィックス性能を「3DMark」で計測する。複数のテストを試せるが、まずは最新タイトルでも多く採用しているAPIであるDirectX 12ベースの「Time Spy」の結果から見てみよう。

3DMarkのTime Spyテストの結果

 Core i9-12900KとGeForce RTX 3080を搭載する別PCの過去データと比べてみると、総合スコアーは順当といったところ。しかし、Graphics scoreが高く、CPU scoreはかなり低いという差が見られた。PL1が125Wになっているせいかとも思い、241Wに上げてみたものの、スコアーはほぼ変わらず低いままだった。

 また、ビデオカードのドライバーも最新のバージョン511.79だけではなく、1つ前の511.65でも試してみた。しかし、スコアーはほぼ変化しなかった。過去データとはOSや3DMarkのバージョンが異なるため、これによる差も考えられる。

 ちなみに、3DMarkにはCPU性能を測る「CPU Profile」というテストがある。この結果を過去データと比べてみたのだが、こちらのテストにはおかしなところはなく、妥当な値。それだけに、なぜTime SpyのCPU scoreだけが低いのかわからず、なんとも不思議な結果となってしまった。一応、Time Spy以外のテストも試してみたので、スコアーをまとめておこう。

4K解像度のTime Spy Extremeのほか、DirectX 11ベースのFire Strike系、レイトレーシングを用いるPort Royalなどの結果

 ほかのベンチマークソフトでも性能を見ておこう。まずは大人気の国産MMORPG「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」だ。このベンチマークソフトは負荷が軽めのゲームの目安としてよく使われるものでで、今回の構成では余裕で動作することは間違いない。そのため、画質設定はプリセットの「最高品質」、解像度は「3840×2160」(4K)という最も重い設定で試してみた。

ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマークの結果

 軽めとはいえ、4K解像度にも関わらず15455スコアーは超優秀な結果と言える。評価も「非常に快適」と文句なし。レポート機能で詳細を見ると、フレームレートは平均で103.8fps、最小でも60fps。これならまったくカクツキを感じることのない滑らか表示に期待できる。ファイナルファンタジーXIVを快適に、超美麗画質で楽しみたいという人には最高の環境が整うわけだ。

 より重たいゲームベンチマークとして、「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」も試してみた。こちらも画質はプリセットの最高となる「高品質」、解像度は「3840×2160」(4K)という重たい設定で試している。

FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマークの結果

 ハイエンド構成ということもあり、4K解像度でもスコアーは7963で評価は「快適」と優秀だった。とはいえ、解像度を「2560×1440」(WQHD)にまで落とせばスコアーは12352になり、評価は「非常に快適」になる。「快適」評価でやや心配な人はWQHDプレイをオススメする。

最新の高性能スペックを静音で扱える
攻守に渡って完璧な水冷BTOパソコン

 今回試した構成がCore i9-12900K+GeForce RTX 3080という非常に高性能な組み合わせだったこともあり、ゲーミングPCとしてはすばらしい性能をたたき出した。負荷が軽めのゲームであれば4K解像度でもぐりぐり動き、重たいゲームでも高画質かつ高解像度な環境でプレイできるだろう。もちろん、レイトレーシング対応タイトルの美麗画質も楽しめることうけあいだ。

 一方で、長時間の動画エンコードなど高負荷が長く続く用途を考えている場合は一考の余地がある。第12世代Core i7以下のCPUを選ぶのであればG-Master Hydro Z690/D4で問題ないが、Core i9-12900Kの場合は性能と冷却、静音性のバランスを考え、CPUの電力設定と向き合う必要がある。

 もちろん、デフォルトがインテル推奨設定だが、さらに性能を伸ばしたい場合はPL1のラインを見極めなければならない。そういった意味では、上位モデルの「G-Master Hydro Z690 Extreme/D4」もオススメだ。360mmラジエーターの水冷CPUクーラーを採用しているので、より幅の広い設定ができるかもしれない。

 また、デュアル水冷クーラーとPCケースで合計6基ものファンを備えながら、高負荷時でも「少しファンの回転数が上がったかな?」くらいの静かさというのも嬉しいポイント。「ゲーミングPCはウルサイもの」という先入観がある人なら驚くレベルだろう。G-Master Hydro Z690/D4は長く使える静かなハイエンドPCが欲しいと考えている人なら、絶対に後悔しないBTOパソコンだ。

もちろん、見た目も満足のいく仕様だ。アドレサブルLEDストリップが広めの内部スペースを品良くライトアップしている点が印象的だった。ただやみくもに光らせるのではなく、バランスをわきまえた光らせ方がにくい

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