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4月5日発売 ひと足早く飲んでみました

プレモルの最高峰「マスターズドリーム」の「無濾過」が全国販売へ 気になる味は?

2022年02月15日 19時45分更新

文● ナベコ 編集●ASCII

 サントリービールは「ザ・プレミアム・モルツ マスターズドリーム〈無濾過〉」を4月5日から全国で発売します。

「プレモルの最高峰」から“無濾過” 4月5日発売

 プレモル(ザ・プレミアム・モルツ)の醸造家が、効率や生産性ではなく素材や製法にこだわりぬいた「醸造家の夢」のビール、マスターズドリーム。これまでも料飲店ではプレミアムビールとして提供されてきました。一般向きとしては、オンライン販売はもちろん、限定品として缶製品が出ることもあり、そのおいしさに舌鼓をうったビール好きは多いはず。新しく登場するのは“無濾過”の缶製品で、一般の販売チャネル、つまり量販店や酒販売店などに並びます。

 サントリーでは、近年、生活者を取り巻く環境変化により高級・高品質志向が高まっていて、お酒においても、いつもよりちょっと良いものを選ぶ傾向が顕著なっていることから「日常をもっと豊かに楽しんで欲しい」という思いから本商品を発売。

 350ml缶で市場想定価格260円(税別)。

2月に開催されたプレス向け説明会に参加してきました

 発売は少し先ですが、事前に開催された説明会でサンプルを持ち帰ることができたので、味と共にご紹介!

サントリーの技術を集結させた「マスターズドリーム」

 マスターズドリームはどのような特徴があるのでしょうか。製法として「①ダイヤモンド麦芽使用」「②トリプルデコクション製法」「③銅炊き仕込」の3つを大きな特徴に揚げています。「①ダイヤモンド麦芽」はチェコおよびその周辺国で収穫・製麦された、上質で深いコクが特長の希少な麦芽のこと。ダイヤモンド麦芽は、ザ・プレミアム・モルツにも使用されていますね。「②トリプルデコクション製法」とは、仕込釜で麦芽を一気に煮出し、濃厚で芳ばしい麦汁を抽出する「デコクション」を3回にわたり実施する製法。手間と時間がかかりますが、ダイヤモンド麦芽の魅力を最大限に引き出すための工程。「③銅炊き仕込」は、高い熱伝導率を持つ“銅”を使って麦汁を炊くこと。ステンレスではなくて、銅。これにより厚みのある味わいを引き出せるそうです。

 これらを組み合わせたサントリー独自の技術を「アンサンブル・マッシング・テクノロジー」と言い、生み出されたマスターズドリームは“多重奏で、濃密”な味わいを特徴としています。

 かっこいい名前ですね。なお「マッシング」とは麦芽の糖化を促進するために行なう工程の名称です。

マスターズドリームが目指すおいしさを追求したところ「無濾過」へ

 今回、“無濾過”の製品を発売する理由としては、贅沢素材の味わいをより豊かに味わってほしいという意図から。通常、ビールの製造工程では、ビールのもとになる麦汁に酵母を加えてアルコールを生成し、その後、熟成させたあと、酵母・オリ成分などを取り除く「濾過」の工程があります。濾過をすることで雑味を取り除く、品質を安定させやすくする、などメリットがありますが、マスターズドリームが目指す贅沢な美味しさを実現するために“無濾過”を採用。濾過しないことで“やわらかな口当たり”と“濃密で上質な味わい”を実現したと言います。

 実は、これまでもマスターズドリームでは“無濾過”を段階的に販売していました。2006年に武蔵野ビール工場内のミニブルワリーで手作業にて製造してテスト的に展開、2016年には無濾過専用設備を導入しコンビニ限定の瓶製品として販売、2017年に工場での製法および技術改良を積み重ねて販路拡大に成功し、ギフト製品を販売スタート。15年以上も“無濾過”に取り組んでいたわけです。そして、ついに缶製品で全国的に販売される運びとなりました。

「無濾過」はやわらかい口あたりで長く飲み続けられそう

一足先に飲んでみます! やや薄めの琥珀色

 長くなりましたが、気になるのは味ですよね。新製品の「ザ・プレミアム・モルツ マスターズドリーム〈無濾過〉」はどのような至福をもたらしてくれるのでしょう。

 まずはクンクンと香りを楽しんでみます。ややビターで快い麦芽の香り。飲んでみると……、柔らかくてやさしい口あたり。苦み、コク、甘み、ビールのおいしいところがギュッと詰まって、舌の上でキラキラと黄金色に輝くようです。言葉が下手で申し訳ないのですが、本当に美しく輝いているように感じました。喉を通っても後から長く、続く余韻。ん~~!! 上品!

 すべてがバランスよく、重すぎることがなく、どちらかというと軽めな飲み心地。複雑に味の要素が絡んでいるのですが、あえて主張しすぎず、いい意味で抑揚がきいています。いっきにゴクッ、カーッといくのではなく、一口ずつ味わいながら飲むのに向いているでしょう。なおアルコール度数は5%。ビールとしては定番の度数ですね。

洗練されたおいしさが長く続きます

 一番は、口に含んだ瞬間のやさしい感じ。抵抗なく、やわらかく口に入ってきます。……なるほどこれは長く飲める。

 ビールの消費量が多いチェコでは、朝でも昼でも夜でも、ビールだけで何時間も楽しむ人が多いそうです。サントリービール 商品開発研究部 開発主幹 丸橋太一さんいわく、チェコでのビールとの関わり方を「ビールを飲むことが目的ではなく、ビールで生活を豊かに愉しんでいる」と捉え、マスターズドリームでは「濃密だけどいつまでも心地よく飲み続けられる味わい」を目指したとのことでした。

 「ザ・プレミアム・モルツ マスターズドリーム〈無濾過〉」は一瞬の爽快感だけではなく、やわらかな口当たり、長続きする余韻で、ビールと共にゆっくりとした時間を過ごしたい時に寄り添ってくれます。家族と長くおしゃべりをしながら飲みたい、映画を観ながらゆっくりとビールを味わいたいなど、そんなシーンにぴったり。何もかも忘れたい休日の昼に開ける一杯としても。エールビールのように、特徴的な香りがたっているわけではないので、ふだんの食事にも合わせやすいでしょう。

 ひと足先に飲ませていただきましたが、発売は4月5日。春のうららかな時期が希望であふれていますように。おいしいビールも出るので楽しみにしていましょうね。

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ナベコ

酒好きライター、編集者。酒活動しています。「TVチャンピオン極~KIWAMI~ せんべろ女王決定戦」に参戦するなど。ホットカーペットが気持ちよすぎて床で寝おちして朝陽で気が付く日々。せっかく年始におろしたパジャマを着ないと……。
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