週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

第12世代Core i7+GeForce RTX 3070 Ti Laptop GPUを搭載し従来モデルを過去のものに

ゲームベンチマークテストでわかった!爆速化を果たしたゲーミングノートMSI「Katana GF76 12U」レビュー

2022年02月21日 11時00分更新

文● 飯島範久 編集●ASCII
提供: エムエスアイコンピュータージャパン

従来モデルより爆速に進化

 では、どのくらいのパフォーマンスなのか、早速ベンチマークテストを行なった。

 まずは、CPUの純粋な性能を計測するCINEBENCH R23から。なお、計測は1回描画で、比較対象として従来モデル(Core i7-11800H、GeForce RTX 3050 Ti Laptop GPU搭載)で計測した結果と併せて掲載している。

「CINEBENCH R23」による結果

 結果は、マルチコアが1万6000pts超え、シングルコアも1760pts超えと従来モデルに比べてマルチコアで約53%アップ、シングルコアで約17%アップしている。

 続いて、アプリを使ったときの性能をチェックするPCMark 10を実行した。こちらも従来モデルでの結果と併せて掲載している。

「PCMark 10」による結果

 ご覧のとおり、従来モデルより約18%向上し7383となった。ディテールを見てもホームアプリのEssentialsで1万218、ビジネスアプリのProductivityで1万59、クリエイティブアプリのDigital Content Creationで1万627と、すべてで1万超えとなっている。つまり全方位で長けた性能を示している。

 次に3D性能を測る3DMarkから「Time Spy」と「Fire Strike」の2つを計測した。こちらも従来モデルでの結果と併せて掲載した。

「3DMark」による結果

 結果は、Time Spyのスコアが9659で、従来モデルより65%アップ、Fire Strikeは2万1529と2万超えを果たし、従来モデルより約71%もアップした。GPUがエントリークラスからミドルクラスへ引き上げられたことで、かなりの性能アップを果たしており、グラフィックス設定を上げて、より高画質なゲームを楽しめる。

 実際のゲームでの性能をチェックすべく、スクウェア・エニックスの「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」を実行してみた。グラフィック設定は最高品質で行なっている。

 結果としては、スコアは1万9181でもちろん「評価は非常に快適」。平均フレームレートは137.455fpsだった。ローディングタイムはトータル10.037秒で、これは最速の部類ではないものの、搭載SSDの性能を考えれば十分高速なロード時間だ。

 2つ目は、ユービーアイソフトの「Tom Clancy's Rainbow Six Siege」のベンチマークテストで、グラフィック設定を最高画質でチェックしてみた。

「Tom Clancy's Rainbow Six Siege」のベンチマークテストによる結果

 結果は平均フレームレートが283fpsで、最低でも247fpsでているので、144Hz駆動のディスプレーでは十分な性能を発揮している。V-SYNCがオンでこの性能なので、より高リフレッシュレートのディスプレーを接続してプレイしても問題ないレベルだ。

 もうひとつ、Wargamingの「World of Tanks」用グラフィックエンジンのデモアプリ「World of Tanks enCore RT」でも試してみた。

「World of Tanks enCore RT」で超高画質設定での結果

「World of Tanks enCore RT」で超高画質+レイトレーシング影:超高設定での結果

 結果は、超高画質で2万3950点と「素晴らしい結果」の評価。さらに超高画質にレイトレーシング影:超高を加えたところ、2万2131点とやはり「素晴らしい結果」となった。レイトレーシングをオンにしてもあまり点数が下がらないところが、GPU性能のアップが伺える。

ワンランク上のゲーミングノートを所望している方に

 今回レビューした「Katana-GF76-12UGS-032JP」は実売価格26万円前後。この製品は量販店での販売モデルで、EC販売モデル「Katana-GF76-12UGS-033JP」も用意されており、メモリーが32GB搭載されて実売価格27万円前後。

 従来モデルに比べ約10万円の価格上昇になってしまったが、ベンチマークテストの結果を見れば、性能が爆上がりしており、エントリークラスからミドルクラスへと格が上がっている。17.3インチという大画面で楽しめ、ゲームをプレイするための基本的な機能は押さえられているので、ワンランク上のゲーミングノートを求めているなら、バランスのいい製品としてオススメしたい。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう