京都大学・プラットフォーム学連続セミナーVol.3「スマート漁業とプラットフォーム学」
すしざんまい木村社長・“船団”を持つ漁業ベンチャー・魚群探知機を世界で初めて実用化した企業担当者が集い、ICTで変わるこれからの漁業を考えるセミナー開催
京都大学「社会を駆動するプラットフォーム学卓越大学院プログラム」では、「プラットフォーム学連続セミナー」と題して、一般の人も無料で参加できるオープンなオンラインセミナーを、プログラムの一環として毎月展開している。来る9月29日にその第3回が開催される。
プラットフォーム学とは、情報学と複数領域を連携させて新しい価値創造を目指す学問領域で、京都大学のプラットフォーム学卓越大学院は、プラットフォーム学を扱う世界初をうたう大学院だ。
【参照記事】
謎の学術「プラットフォーム学」を始める京都大学、求む「世界でかませる人」
第1回は「スマート農業」、第2回は「災害とレジリエンス」をテーマに京都大学の研究者と識者が集い議論を重ねてきたが、今回は持続可能な漁業の在り方と海洋資源保全の両立について取り上げる。
日本の豊かな食文化に欠かせない漁業や水産業、また食の恩恵を授かるその受け皿である海洋・水産資源を取り巻く状況は刻々と変化している状況にある。環境面に目を向けると海洋ゴミによる漁場環境の汚染やそれに伴う生態系の変化、産業面では漁業従事者の減少や高齢化。そうした課題のなかで安定した漁獲量が確保できない状況(不漁)が生じやすくなれば、漁業者の経営は不安定化し、それは産業の縮小だけでなく食文化の衰退にもつながりかねない。
こうした課題の解決へ取り組むべく、ICT技術の利活用による「スマート水産業」への転換を進める動きが水産庁の取り組みなどにおいても現在見ることができるようになりつつある。属人化しがちな漁業者の高度なスキルや知見の継承、より効率的な漁業の実現、そしてそれらと同時に海洋・水産資源保護のための調査や解析を高度なセンシングや情報処理によって実現していくことは、具体的にどういった変化をこれからの漁業に与えていくのか。
本セミナーではこの領域に関わる企業の担当者や漁業の現場を熟知する識者、そして海洋環境や生態系の研究者に議論いただくことを通じて、新しい価値想像を目指すプラットフォーム学ならではの視点にも触れながら、漁業と海洋・水産資源の在り方を考える。参加は無料となり、関心をお持ちの方には是非気軽に参加いただきたい。
京都大学【プラットフォーム学連続セミナーVol.3】イベント詳細
・イベント名:『スマート漁業とプラットフォーム学』~海洋資源の保全と豊かな食文化の維持を目指して~
・開催:9月29日12時~14時15分
・主催:京都大学プラットフォーム学卓越大学院
・協力:京大オリジナル株式会社、株式会社角川アスキー総合研究所
・事前応募制/オンラインセミナー(Zoomウェビナー)
・お申し込みはこちらから
登壇者一覧
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