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京都大学・プラットフォーム学連続セミナーVol.11「健康医療ビッグデータとプラットフォーム学」

ICTプラットフォームで妊婦支援やゲノム診断を提供する企業陣と京大研究者が健康ビッグデータ活用を語り合うセミナー開催(5月24日・参加無料)

2022年05月20日 14時00分更新

 京都大学「社会を駆動するプラットフォーム学卓越大学院プログラム」では「プラットフォーム学連続セミナー」と題して、一般の方も無料参加できるオープンなオンラインセミナーを、プログラムの一環として毎月展開しており、その第11回が5月24日(火)に開催される。

【参照記事】

謎の学術「プラットフォーム学」を始める京都大学、求む「世界でかませる人」

 我々の社会生活において「健康・医療・ヘルスケア」を支える・守る組織や企業・団体などのステークホルダーは実に多岐にわたる。国民皆保険の制度で医療の仕組みを支える行政やさまざまな規模の病院など医療機関から、創薬などを担う製薬企業、介護やリハビリテーションを担う施設に加え、近年ではテクノロジーやデバイスの利点を活かしたヘルステックとも呼ばれるベンチャー企業なども多数存在している。

 一方で「どの医療機関で、いつ、どういった診療を受けたか」や「日頃の運動や健康習慣」など、一人ひとりの健康医療に関するデータというのは、プライバシー面で取り扱いや組織外共有というのが極めて難しいなどの理由から、それらの機関や組織をまたいで共有されている状況が社会で広く実現されているとは言いがたい。しかしそのような健康医療に関するデータが社会で広く活用されることで、社会全体でより効率的に市民の健康増進を支えられるようになる状態が将来的に期待されている。

 今回のセミナーでは、医療健康データの利活用について、関連する事業へ取り組む企業担当者や研究者が、現在の課題から将来的な展望までを探索的に議論する予定だ。参加受付は5月23日(月)正午まで。

京都大学【プラットフォーム学連続セミナーVol.11】イベント詳細

・イベント名:健康医療ビッグデータとプラットフォーム学 ~人々の健康に関する大規模なデータ利活用の現在地点~
・開催:2022年5月24日(火)16時45分〜18時45分
・主催:京都大学プラットフォーム学卓越大学院
・協力:京大オリジナル株式会社、株式会社角川アスキー総合研究所
・事前応募制/オンラインセミナー(Zoomウェビナー)
・お申し込みはこちらから

登壇者一覧

株式会社Zene 代表取締役
井上昌洋 氏

 ヤフー株式会社に新卒入社後、2020年に株式会社Zeneを設立し現職。ヤフー株式会社において、一般消費者向けの遺伝子検査「HealthData Lab」を提供するヤフーヘルスケアの開発・企画・サービス責任者を担当。数万人規模のゲノムデータを利活用して、製薬会社・研究機関・食品研究など共同研究を20以上実施。現職では健康保険組合向けにゲノム解析Zene360を提供中。

メロディ・インターナショナル株式会社 Founder & CEO
尾形優子 氏

 京都大学大学院工学研究科原子核工学。2002年、最初の創業にて日本初の産婦人科電子カルテの事業化に成功。2015年、周産期医療の課題解決の為メロディ社を設立し、モバイル胎児モニターを開発。国内外250病院以上に導入され、医師と妊婦さんをサポート中。出産に関わる医療格差解消のため世界中への普及を目指している。ものづくり日本大賞、経済産業大臣賞(2020)、日経ウーマンオブザイヤー(2021)、日経優秀製品サービス賞 最優秀賞(2021)。

京都大学大学院 医学研究科 人間健康科学系専攻
福間真悟 准教授

 2002年広島大学医学部卒業後、8年間内科臨床医として勤務。医療現場の課題を解決する手段として疫学の重要性を感じ、2010年より京都大学大学院。 2013年医学博士取得。 現在、自治体、保険組合、医療・介護施設をフィールドとして、健康医療ビッグデータから健康課題を抽出し、課題解決のための介入を設計、実装、評価する”Learning Health System”に取り組む。 疫学、データサイエンス、臨床の知見を融合し、学際・産学・国際連携することで、新たなエキガクの社会実装を目指す。

京都大学 プラットフォーム学卓越大学院 プログラムコーディネーター
原田博司 教授

 京都大学情報学研究科教授。郵政省通信総合研究所(現 情報通信研究機構)を経て2014年より現職。5G、6G通信システム、IoT用通信システムの研究開発、標準化、実用化に従事。取得国内特許は250件以上。自身が開発したスマートメーター用無線システムWi-SUNは、全世界で数千万台導入されている。

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