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アラフォー、ついに大型バイクに乗る! 40代半ばで大型自動二輪免許を獲得!

2021年08月22日 15時00分更新

教習中の筆者

 アラフォーでも大型二輪に乗りたい! ということで始まった、筆者の大型二輪免許取得企画(大型バイクに乗りたい! アラフォーでも大型自動二輪免許を取得できるか挑戦!)。なんとか1時間延長で終わった大型二輪の2段階教習。今回は2段階7時限に突入です。なお、撮影は教習への影響がないよう、すべて教習後に実施しています。

検定コースを覚えなければいけない

 二段階の教習内容は大きくわけて2つ。1つは危険回避行動など、実際に一般道を走行する際に気を付けることを学ぶ。もう1つは検定コースを覚えるというものです。検定コースは2種類あり、それは当日に発表されるとのこと。つまり2コース分覚えなければならないというわけです。

 2段階1時限目と2時限目は、その検定コースを走ってみましょうというもの。ですが、同じところを何度も走る。というのも、大型二輪は普通二輪のコースに加えて、もう1周しなければならないのです。その理由は後ほど。

乗車前に後方を確認

ハンドルを握り、フロントブレーキをかけた状態でスタンドを払い乗車

バイクに乗って、右足ブレーキ、左足設置した状態でミラー調整

エンジンキーを回す

セルボタン(右ハンドルのハザードボタンの下)を押してエンジン始動

ウインカーを点灯させ、後方を目視確認してから発進

 まずバイクに乗る時の乗車方法を一つひとつ確認しながら出発準備。ここは普段のバイクを乗る時に散々練習しましたので、手順は完璧。ですが、コースはまったくもってわからず。結局あっちこっち走って、コイツ何をやっているのか状態。

完全に迷子になる筆者

 一度戻って覚えようとするのですが、どうしても覚えられない。期末試験どころか大学入試も一夜漬けで何とかしてきたのですが……。

波状路を走る指導員を見る筆者

 さらに2段階に入って新しい課題に挑戦です。その名は波状路。普通二輪免許にはなかった項目です。波状路とは、簡単に言えばデコボコ道。立った状態で5秒以上かけて走行します。普通二輪免許を取得している際「これ、何の道なんだろう? 昔、こういう所も通っていたのかな」と疑問だったのですが、まさか自分が通ることになるとは。

波状路を挑戦する筆者

 自転車の立ちこぎのように、バイクに立ち乗りするのですが、やや前傾というか、ほとんどタンクの上に立つイメージ。で、膝を少し曲げて、段差の度に半クラッチとアクセルを入れるというものですが……はい、できません。怖いというのもあるのですが、体がうしろにいってしまうのです。指導員から「前へ」とお話をいただくのですが、腰が引けてできません。記事冒頭で「普通二輪よりコースが長い」というのは、この波状路が関係しているのです。結局Aコース、Bコースともに一度も完走できない上に、波状路で内臓が揺り動かされ気持ち悪くなり。とりあえず教習前の飲食は控えた方がよいようです。

 3時限目は回避行動と制動。回避行動は指導員の後ろを走って、急に停車する指導員を避けたり、急ブレーキをかけるというもの。特に難しいことはなく、こういう事にならないよう、車間距離を開けて走行しましょうというものになります。また40km/hで走行中に信号が赤だったら出たら右、青なら左へ回避し、指定された位置に停車するということも実施。自分では素早く反応したつもりでも、実際は空走距離といって、認知してから行動を起こすまで結構な距離があることを身をもって体験。これもまた車間距離を詰めた状態で走っていたり、法定速度を超えて走行していたら、咄嗟の時に反応できないということもわかったわけで。普段バイクやクルマに乗っていると、つい車間は詰めがち。あらためて車間距離の大切さを学びました。

コース走行中の筆者

 その後は、コースの習熟走行。地図を見ては走って、間違えて、また走っては間違えて……。本当、同じところをグルグル回っているようで、よくわからないんです。ここまで物覚えが悪かったかと落ち込みます。

改めて普通二輪に乗ることが気がつくこと

CB400SuperFourの教習車

 大型バイクにだいぶ乗り慣れてきた頃、指導員から「これに乗ってみて」と普通二輪の教習車であるCB400 SuperFourを乗るよう指示が。そして「急制動をやってみましょう」とも。CB400 SuperFourに乗るのは、普通二輪の教習以来。あの時は、滅茶苦茶重くて「このバイクだけは絶対に買わない!」と心に誓った次第。CBR250RRを買い求めた理由の1つは、CB400SuperFourより軽いから。数年前、幾度となく挫折を味わったバイクに再び乗ると……「あれ? 軽くない?」。そして加速しはじめると「トルクが細いなぁ」。ブレーキをかけると「あー、よく停まるなぁ」と。指導員からは「ツーリングとかで友達のバイクと交換するという事があると思います。その時はバイクのフィーリングが違いますから気を付けてください」との話が。なるほど。ですが私、バイク乗りの友達がおらず、ツーリングにも行った事はありません……。

 また、コーナー中の姿勢についての教習も。リーンアウトとリーンウィズ、リーンインを指導員の見様見真似で体験。上手くいっているのかよくわからないのですが、とりあえずリーンウィズというのが、普段乗っている姿勢で、それを意識しましょうとのことでした。こうして2段階の3、4時限は終了。

シミュレーターの様子

 2段階の5時限目はシミュレーター。街中を走行、こんな場所に危険が潜んでいるというのを体験するものです。なかなかトリッキーでイジワルなシミュレーターでしたが、私も何度か「あ、ヤバい!」と思ったことが何度かありました。というわけで「かもしれない運転」を心がけようと気持ちを改めた次第。ちなみにバイク乗りにとって、ノーウインカーで車線変更してくるクルマは本当に怖いです。

コースが覚えられない!
覚えても雨で台なしというアクシデントも

コースを覚えようと何度も走る

 教習の6時限と7時限は最後のチェック。その前に、小回り(転回)の教習。いわゆるUターンです。足をつけばできるのですが、足をつかずには1度もできず。ほかの教習生はできるのに、なんで自分にはできないんだろう、と年を感じるとともに、徐々に自信をなくしていきます。

波状道を失敗する筆者

一本橋を走る筆者

 その後は復習の時間。規定されたコースだけでなく、一本橋やスラローム写真も走行し、まずはみきわめ一発合格を目指します。写真では晴れていますが、教習日は豪雨。普段はヘルメットのシールドに撥水コートをしているので雨でも視界はクリアなのですが、教習中はシールドを上げなければならず。よってメガネに思いっきり水がついて、前はほとんど見えない状態になります。あまりに見えないので、グローブで拭いたらもっと酷くなり。路面も普段とは違ってスリッピーに感じる中でのスラロームと一本橋は恐怖でしかありません。そして自分の目の前で、スラローム中に転倒する教習生が! その中でスラローム7秒以内という壁と転倒の恐怖が重くのしかかります。一本橋もなかなか10秒越えができず。そしてコース習熟ですが、雨のせいで頭に入れたハズのコースはすべて水に流れてしまい……。周りの人を見ながら、何とか完走して、みきわめ良好をいただいたのですが、不安だけが残りました。本当に大丈夫なのか自分は?

検定の看板

 そして迎えた検定の朝。何とかコースは覚えたつもりで挑みました。ミスコースをしても検定員がコースを指示するとのこと。ここで考えたのは「まず規定コースで変なミスはしない。同じことはできるハズ。一本橋の10秒は諦めても、足を付かずに渡り切ることはできるハズ。スラロームも時間オーバーしてもいいからパイロンを倒さない」というもの。要するにタイム減点は覚悟したというわけです。検定中はひたすら「この先の看板手前からウインカーを出して、後方確認して進路変更」とブツブツ言いながら、なんとかコースは終了。案の定、パイロンはタイムオーバー、一本橋は9秒くらいでクリア。検定員から「まぁタイムが足りないけれど、今日のことは忘れないで安全運転を心がけてください」という言葉をもらい、合格したのかな? とも。

夢を叶えるのに年齢は関係ない!
けど、早い方がいいかも……

 こうしてアラフォーにして無事(?)合格できた筆者。晴れて大型バイクに乗車できる権利を得ました。ですが、それはあくまで始まりの話。それより「いかに自分が我流で運転していたのか」というのを、教習を受けて強く感じた次第。一本橋もバイクをコントロールするためには重要な要素で、今までは渋滞中、足をツンツンしながら走行していたのですが、それもやらなくなりました。つまり入校前に比べ少しはバイクコントロールが上手になったのかな、とか思ったり。

 アラフォー(もしくはそれ以上の年齢)だからといって諦めないで! そして夢をかなえましょう。また、もしバイクの免許を取得されることを考えているなら、早い方がいいですよ。時間は帰ってきませんから。

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