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ULTRA PLUS「UP-M156T4K」「UP-M156THD」試用レビュー

5万円台で4Kと144Hzを選べる超有能ゲーミングモバイルディスプレーに注目

2021年07月01日 11時00分更新

文● 二瓶朗 編集●ASCII
提供: 株式会社プリンストン

息子曰く「全然カクカクしてないじゃん!」

 次いで「UP-M156THD」も同じ状況で使ってみた。

 解像度に関しては筆者の日常であるフルHD環境と変わらない。ただいつもの24インチディスプレーから画面サイズが一回り小さくなっただけ、やはり描画が凝縮された感はある。もちろん、ゲームプレイ自体やその他の操作(原稿書き)などに支障はない。サブ機のノートパソコンとUSB Type-Cで接続してみると、画面サイズが同じだからか、ほぼ違和感なくデュアルディスプレー環境を堪能できた。

 ゲームに関しては、リフレッシュレートを144Hzにしたうえでパソコン側の設定も変更していくつかのタイトルをプレイしてみたのだが、なんとなくヌルヌルする感はあるものの、筆者的にはそれほど大きな違いを感じられない。

 そこで「Fortnite」のグラフィック設定を144fpsにして息子(小5)にプレイさせてみたのだ。もちろん筆者よりプレイ慣れしている。すると「なにこれ全然カクカクしてないじゃん」と言う。筆者が知ったような口で「ヌルヌル!」などと騒ぐよりも、息子の「カクカクしてない!」という表現こそが、高リフレッシュレートの恩恵について的を射ているのだろう。

 「UP-M156THD」のそういったヌルヌル(非カクカク)な高リフレッシュレートな高性能は、ゲームプレイに大きく寄与することは間違いない。

対応スマホならUSB Type-Cで接続してタッチ操作も可能だ

どちらを選ぶ? 用途とゲームジャンルがポイント

 といった感じで、「UP-M156T4K」「UP-M156THD」のいずれも基本性能は優秀である。可搬性、収納性も高く、USB Type-C接続によるケーブル取り回しもよく、自宅で出したりしまったりしながら日々運用するサブディスプレーとして申し分ない使い勝手だ。

 悩ましいのは「4K/60Hz」と「フルHD/144Hz」のいずれを選択すべきかというところだろう。ここはとりあえず力を入れてプレイするゲームのジャンルで選択するのはいかがだろうか。瞬発的な判断力をそれほど必要としない、オープンワールド系のような美麗なグラフィックを堪能できるようなジャンルのゲームをプレイするなら「4K/60Hz」の「UP-M156T4K」を。

折りたためば、軽く小脇に抱えて自由自在に室内を持ち運べる

 逆に1フレームも見逃せない格闘系やFPSといった競技性の高いゲームをプレイするなら「フルHD/144Hz」の「UP-M156THD」一択となるだろう。

 そしてゲームは別に……という人でも、在宅作業を快適にしたいと少しでも思っている人なら両製品を検討する価値はあるだろう。ゲームをスルーするなら、選択の条件はやはり解像度。たとえば写真の確認など「自宅での業務に4K画質があったほうがいい」ならば「UP-M156T4K」を、Office系の作業が主で「4Kまでは不要かな……」と考えるなら「UP-M156THD」を選択することも正論ではある。

 しかし必ずしも「UP-M156T4K」を常時4K表示で運用しなければならないわけでもないことを考えれば、大は小を兼ねるということで「4K/60Hz」にしておこうか、といった結論も導き出せるのではないだろうか。

 ちなみに参考価格は「UP-M156T4K」が5万4800円、「UP-M156THD」が4万2800円(いずれもプリンストン直販価格、税込)となっている。

 仕事にゲームに活躍するサブディスプレーもしくはモバイルディスプレーが欲しいと考えているなら、「UP-M156T4K」と「UP-M156THD」のいずれかをその選択肢に加えてみては。

(提供:株式会社プリンストン)

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