週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

【連載】横浜中華街×メディアの上手な付き合い方とは?

2021年05月26日 17時00分更新

 前回はこちらをご紹介しました。

【連載】横浜中華街映画祭、中華街大通りに250人!!

※過去の連載記事はこちら:横浜中華街流行通信~地元発のディープな街歩き~

第2回でご紹介した「横浜中華街映画祭」は、記者会見の模様を200以上の媒体に取り上げていただきました。

 より多くのメディアに取材していただくために、わかりやすいリリースを作ること、取材依頼があったところにはできるだけ顔を出すこと、前もってお電話を差し上げておくなどが大切だと思っています。一度でも取材していただいたら、そうした媒体の方々を丁寧にリスト化していくことも心掛けています。そうやって次から、リリースを配信するリストに追加していきます。

 日ごろからそうしたメディアと良好な関係を築いておくことも大切です。ぜひ取材してもらいたいと考える媒体にはリリースを出したあとに、一本電話を差し上げたり、メールをします。最近は横浜中華街発展会協同組合広報部の皆さんにお任せしていますが、報道関係やデリケートな内容のモノなどは高橋理事長と専務理事の僕が直接窓口となって、やり取りをさせていただいてます。

 僕はそうしたメールには必ず携帯番号を明記しておき、いつでも連絡してきていいと、書き添えています。

 確認したいけど、週末だから遠慮しておこうとか、深夜に編集作業をしていてどうしても追加で情報を集めたい時など、携帯に連絡してもらえれば、僕たち街にとっても視聴者や読者に取っても、メディアの方たちにとっても、いい結果につながるからです。

 実際、そんなに多くはかかってくることはないですが、それでも年に数回はそうしたことがあります。でも緊急性を要するそうした情報こそ、間違えたら大変なことになるので、これはこれで仕方がないな、と思っています。

 でもどれだけ気を遣って対応をしていても、いつも上手くいくわけではありません。

 この連載初回のお話で、メディアによる偏向報道についてお話をさせてもらいました。どうしても事実と異なる内容を報道されてしまったり、前後の説明なく一部の情報だけが切り取られて報道されてしまうこともしばしばあります。なかには、こちらは誤解を受けないよう丁寧に事前に説明しているにも関わらず、視聴者に誤解を招くような恣意的な報道がされてしまうこともあり…。ガックリ肩を落とすことも少なくありません。

 一度報道されてしまうと、そのあとで訂正(記事・放送)をしてもらったとしても、一人歩きした誤解を解くのは容易ではありません。その影響で街が受ける印象は来街者の減少という経済的損失にダイレクトにつながってしまいます。

 とはいえ、現場の方達とお付き合いしていると、彼らの立場も全く理解できないわけではありません。デスクやプロデューサーは大体大雑把なテーマを決めて現場の記者やディレクターにテーマを落としてきます。限られた時間の中で各担当者が取材をして自分の担当するコーナーを作らないといけないないわけで、その中で数々の「誤解」が生まれる訳です。

 また、伝えたいことをわかりやすく読者や視聴者に伝えるため、あるトピックを「強調」した表現も必要になります。確認している時間がないこともしばしば出てきます(ですから、『確認する時間がなかった』が理由にならないよう、いつでも確認してもらってよい体制を示すことが必要なわけです)。

 最初にコーナーの方向性が決まっていると、軌道修正されることなくそのままの方向で走って行き、誰も止める人がいないと、実際には事実とは違っているのに、取材者の思い込みによって勘違いをしたまま記事になったり、番組で放送されてしまうということが起こります。

 例えば、こんなことがありました。

 「春節時期には中国人がたくさん中華街に来る」という勘違いです。

 実際には横浜中華街には春節であろうとなかろうと、海外からのお客様はほとんどいません。コロナ前でも、年間平均で全体の5%程度しかありませんでした。今はさらに少ないでしょう。

 ほかにも

「コロナは海を越えて中国からやってきた」
「外国客船に乗っている乗客が降りてみな横浜中華街にやって来る」
「新型コロナウイルス感染症の日本第1号患者は、横浜中華街で発祥した」

 といった勘違いもありました。

 実際にはすべて事実と異なります。

 おそらく、

「春節の時期、横浜中華街にはたくさんの観光客がやって来る」

 ということと、

「中国人は春節休みを利用して、多くの人が旅行をする」

 ということが、ごちゃ混ぜになってしまったんでしょう。

 「コロナ、中国、春節、中華街」を取り上げる時、それぞれが別々の話題であるにも関わらず、イコールでつながってしまうという連想が取材する側の思い込みとして脳内に出来上がってしまい、その方向で取材申込が入ります。

 一度ついてしまった印象ってなかなか変わらないですよね。今でもそうした誤解をしたままの方もいます。

 ですから、まず取材依頼が来た際には事前にチェックをして、「おやおや、ちょっと怪しいな」と思う取材に対しては、くれぐれも誤解ない方向で取材をしていただくようにお願いをし、事実を改めてご説明させていただきます。

 このとき、日ごろの人間関係がとても大切です。ディレクターや記者の方とは積極的にコミュニケーションをとって、彼らが欲しい情報はできるだけ早く集めて提供します。普段から付き合いがあると気軽に聞けるし、相手のことがわかっていると勘違いが生まれる可能性も減ります。

 個人的にプライベートで一緒に野球を観に行ったり焼鳥食べに行ったりする関係になっている人も結構たくさんいます。どんな分野でもそうですが、日常の雑談の中からアイデアが生まれることも多いですよね。

 横浜中華街とメディアの関係、どのように感じましたか?

 実は報道の影では誰かが必ずこうした仕事をしています。僕より熱心な方もたくさんいます。みなさんがメディアを通じて受ける横浜中華街の印象、今回のコラムの内容に関わらず、ご意見などございましたら、ぜひ教えてくださいね。

 Twitter(@YKHM_LOVEWalker)に気軽にお問い合わせください。

 さてお待ちかね、ボス飯シリーズです。

 今回は「徳記」さんの豚足麺(豚脚麺)1045円をご紹介したいと思います。

 平打ちの自家製麺が、鶏ガラで丁寧にダシをとった醤油ベースのあっさりした味わいのスープに気持ちよさそうに泳いでいます。これだけでもおいしいのですが、これを途中まで食べ進めて、半分くらい食べたところで、別皿で出てくるトロットロに煮込んだ豚足を、タレごとドボンさせるという食べ方がオススメの料理です。

 豚足はくさみがまったくなく、お箸で簡単にほぐせるほど柔らかく煮込んであります(2日間煮込んでいるとか!)。製麺所からスタートして1962年から料理店を始めたそうです。

 2019年にオーナーが変わり四川料理などもメニューに並ぶようになりましたが、この豚足だけは元祖と味がほとんど変わりません。ただ、変わったのはちょっと見た目は怖い(けど実は優しい)、名物女将。以前は、豚足ドボンのタイミングが少しでも早いと「そんなことやるとスープが器からあふれちゃうじゃない!」と怒られました。(笑)

 今は最初からドボンさせても大丈夫なようにスープが控えめに入っています。 女将の目を盗んで怒られずにどれだけ早めにドボンさせるかが楽しみの一つだったので、少し寂しい気持ちです。

 ランチで食べたものをTwitterに投稿しているので、よかったら見てください「#boss飯」で検索を。

 ではまた!

◆店舗DATA
店名:徳記(トッキ)かい 住所:横浜市中区山下町166【関帝廟通り】
電話:050₋5597₋5226
営業時間:11:00~15:00(LO14:45)、17:00~22:00(LO)
     土曜・日曜・祝日 11:00~22:00(LO)
※新型コロナウィルスの影響のため現在は~20:00(LO19:30)
休み:なし

◆関連LINK
https://www.chinatown.or.jp/
https://tabelog.com/kanagawa/A1401/A140105/14001181/
https://www.rourou.com/pages/collections/
HP:http://www.rourou.com/
ROUROU Facebook  : https://www.facebook.com/japan.ROUROU
ROUROU Twitter:@ROUROU_OFFICIAL 
ROUROU Instagram:rourou_official

文/石河 陽一郎

いしかわ よういちろう。1972年生まれ。株式会社ロウロウ・ジャパン代表取締役・総合プロデューサー。横浜中華街中華街発展会協同組合専務理事。茅ヶ崎出身、横浜市在住。幼少期をシンガポールで過ごす。趣味はシステマ、焚き火。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう