WQHDで最も差が体感できた
「Assassin's Creed Valhalla」
次は、GeForceでもResizable BARの恩恵が受けられる(とNVIDIAが公表している)「Assassin's Creed Valhalla」で試してみよう。画質は“最高”とし、ゲーム内ベンチマーク機能を利用してフレームレートを計測した。
前回Assassin's Creed Valhallaで検証したデータと比較すると、RTX 3060 Ti FEやRTX 3060 Twin Edge OCの平均fpsは最大5fps増えている。
RTX 3060 Ti FEがResizable BARになったことに加え、ドライバーの熟成度が上がったためと思われる。ASUS製のROG-STRIX-RTX 3060のフレームレートがRTX 3060 Twin Edge OCに対し最大3%上という点は、3DMarkにおけるスコアー比と重なる。
また、フルHD時ではZOTACとASUSのカードでの差は小さいが、WQHDでは差が開いている。ただし、4Kになるとメモリー帯域やCUDAコアの方がボトルネックになるため、両RTX 3060カードの差は再び縮まる。より高い解像度でゲームに挑みたいなら、ROG-STRIX-RTX 3060のようなOC設定強めカードを選ぶべきだ、と言えるだろう。
「Horizon Zero Dawn」でも同傾向
続いてはAssassin's Creed Valhallaにならぶ重量級ゲームである「Horizon Zero Dawn」で試してみる。画質は“最高画質”とし、ゲーム内ベンチマーク機能を利用してフレームレートを計測した。
RTX 3060 Ti FEに対する2枚のRTX 3060カードの平均fpsは、2割程度下といったところで、これまでに紹介したゲームと概ね同傾向。CUDAコア数やメモリーバス幅の差はROG-STRIX-RTX 3060のOC設定をもってしても覆せない(コアがGA104とGA106なので当たり前だが)。
RTX 3060 Twin Edge OCとROG-STRIX-RTX 3060の差は小さいが、このHorizon Zero Dawnでは、どの解像度設定でもほぼ一定のアドバンテージを得ている。
RTX 20シリーズを大きく引き離した
「F1 2020」
続いては「F1 2020」で検証する。動的解像度変更系の設定は無効、画質“Ultra High”、アンチエイリアス“TAA”、異方性フィルタリング“16X”に設定した。ゲーム内ベンチマーク機能を利用するが、コースは“Monaco”、天候は“Wet”設定でフレームレートを計測した。
F1 2020はGeForce環境のResizable BARと非常に相性が良いため、RTX 30シリーズと20シリーズの間に性能ギャップがうっすらと見えるような結果となった。RTX 3060 Ti FEが最速なのは当たり前だが、RTX 3060についても、メモリーバス幅256bitのRTX 2060 SUPER FEに対して最大28%(フルHD時)平均fpsで上回るのはさすが最後発GPUといったところだ。
ROG-STRIX-RTX 3060のパフォーマンスはRTX 3060 Twin Edge OCをプラス数fps程度上回っているので、よりフレームレートが引き出したければOC設定の強めなROG-STRIX-RTX 3060を、無難で良ければリファレンス仕様もしくは弱めのOC設定のRTX 3060カードを選ぶとよいだろう。
今回のベンチマークの結果を見る限り、本作はRTX 3060でも4K環境で60fpsキープが期待できる。時間の都合上検証から除外しているが、アンチエイリアスにDLSSを利用すれば、さらにフレームレートを稼ぐこともできるはずだ。
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