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淺沼組が4月1日から「GOOD CYCLE PROJECT」をスタート

樹齢130年の吉野杉を使った、100%自然由来の製品「ヨシノチップス」とは

2021年04月15日 12時00分更新

樹齢130年の吉野杉をチップス状にした「ヨシノチップス」

人間にも地球にもよい循環

 目にする機会が増えた「SDGs(エスディージーズ)」というワード。Sustainable Development Goalsの略で、日本語では「持続可能な開発目標」と表現する。

 その意味するところは、2015年に国際連合総会で定められた17の目標/169の達成基準/23の指標であり、貧困や飢餓、ジェンダー、エネルギー、経済成長、生産消費形態などの各分野で、2030年に向けた行動計画を定めたものだ。

 日本国内では、業界、業種を問わず、各企業が経営方針にも積極的に取り入れはじめており、関連したニュースを見ることも多い。

 大手ゼネコンの淺沼組も4月1日から、「GOOD CYCLE PROJECT」をスタート。これは、人間の環境だけでなく、その先の地球環境のことも考えた開発を取り入れることで、よりよい循環を目指そうというプロジェクトだ。

 GOOD CYCLE PROJECTは、「GOOD CYCLE PRODUCT」「GOOD CYCLE SERVICE」「GOOD CYCLE BUILDING」「GOOD CYCLE TALK」の4軸から成る。それぞれのコンセプトは、下記の通りだ。

淺沼組の自社ビルである築30年の名古屋支店を、建築家の川島範久氏と淺沼組設計部との共同設計で改修中

GOOD CYCLE PRODUCT

 クラウドファンディング(Makuake)を4月1日より開始します。GOOD CYCLE PROJECTのコンセプトを手に取れるプロダクトに落とし込みました。第一弾は、名古屋支店をリニューアルする際に生じる100%自然素材の端材を活用し、香りで空間をリノベーションするプロダクト『ヨシノチップス』です。おうち時間を、より良い循環で満たします。

GOOD CYCLE SERVICE

 「ReQuality」というコンセプトをもとに、淺沼組が総合建 設会社として長年培ってきた、技術やノウハウを活かしたサービスです。調査・診断から企画・設計、施工、維持管理までトータルでサポートすることで、建物の寿命を伸ばします。また、自然素材の活用や、建設残土を活用する版築の技術を応用したブロックの開発、空間ヘルスケアの知見を活用した提案など、独自の技術やサービスで、建物の資産価値を守り、高め、スクラップアンドビルドではない手法を事業として展開します。

GOOD CYCLE BUILDING

 淺沼組の自社ビルである築30年を経過した名古屋支店を建築家の川島範久氏と淺沼組設計部との共同設計で改修中です。ReQualityのコンセプトに則り、GOOD CYCLE SERVICEとして提供する、既存躯体・空間の有効活用の可能性を示すとともに、建設残土をアップサイクルした版築ブロックや、土壁、吉野杉を活用したファサード(建築の正面)などの技術や素材を活用したオフィスビルです。空間ヘルスケアの知見なども活用し、人間にも地球にもよい循環を追求しています。2021年10月竣工予定。

GOOD CYCLE TALK

 淺沼組社員やプロジェクトメンバーが、GOOD CYCLEに関係のある実践者を訪ねながら、よい循環とは何かを考えます。組織の枠、業種の枠をこえて、様々な人や業界と手を組みながら、人間にも地球にもよい循環について探求する連載です。5月1日から公開します。

※ニュースリリース原文より転載

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