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淺沼組が4月1日から「GOOD CYCLE PROJECT」をスタート

樹齢130年の吉野杉を使った、100%自然由来の製品「ヨシノチップス」とは

2021年04月15日 12時00分更新

自宅のフレグランスとして使えば、樹齢130年の吉野杉をいつも身近に感じられる

樹齢130年の吉野杉を活用した「ヨシノチップス」とは

 4つのアクションのうち、一般消費者にとっても身近なのは、クラウドファンディング「GOOD CYCLE PRODUCT」だ。

 そのリターン品は「ヨシノチップス」というユニークなプロダクトで、4月1日のスタートから、わずか1時間で目標金額を達成。さらに、2週間で目標金額の20万円を大きく超える178万5500円の応援購入総額を記録している(4月14日時点) 。

樹齢130年の吉野杉は通常、市場には出回らない。今回のプロダクトがなければ、端材は破棄されていたそうだ

 通常、市場には出回らない樹齢130年の吉野杉を砕いてチップス状にしたものと、吉野杉から抽出したオイル、吉野杉から作ったボウルを組み合わせたインテリアで、部屋に置くことで、吉野杉の香りを楽しめるというアイテム。名古屋支店の改修工事にあたって発生する端材を用いることで、従来は廃棄されてきたものをインテリアとしてリプロダクトし、消費者に届けるという試みだ。

 また今回の収益は、吉野林業の関係者と協議し、持続可能な林業支援のために全額を寄付する予定だという。このプロジェクトがなければ、4200kgもの端材が廃棄されていたというから、従来は失われるだけだった資源を、次の開発につなげていくという意味でも、淺沼組にとって、今回のプロジェクトは大きな意味を持っているのではないだろうか。

 クラウドファンディングにあたっての商品開発は、淺沼組の営業担当者、技術研究所、経営企画、設計など、さまざまな部署の若手有志で構成されたチームが担当。プロダクトデザイナーの早川和彦氏も参加し、「ゼネコンの慣習を変えるきっかけにしたい」という野心を持ったメンバーが一丸となってプロジェクトを進めてきた。

野杉のボウル、ヨシノチップス、ヨシノドロップス(オイル/2種類)のセットは1万4000円

 応援購入時の価格は、吉野杉のボウル、ヨシノチップス、ヨシノドロップス(オイル/2種類)のセットが1万4000円、ヨシノチップス、ヨシノドロップス(オイル/2種類)のセットが8000円、ヨシノチップスのみが4000円、ヨシノドロップス(オイル/2種類)のみが4000円。

ヨシノドロップスは香りの異なる枝葉部と木部から抽出したものが1種類ずつ

 ヨシノドロップスは枝葉部と木部から抽出したものが、それぞれ1種類の合計2種類。枝葉部から抽出したオイルは、森林のなかで感じる清々しさを、木部から抽出したオイルは、杉独特の重厚感を感じられるという。ヨシノチップスに垂らして、在宅勤務時などでリフレッシュした時のフレグランスとしても使えるし、アロマディフューザーで香気を飛ばしたり、入浴時のフレグランスオイルとしても活用できる。

 SDGsに対して、個人でできるアクションとしてだけでなく、貴重な樹齢130年の吉野杉を身近に感じられ、自宅で森林の気分を味わえるアイテムとしても注目したいプロダクト。在庫数も少なくなっているので、興味のある方は、ぜひ早めにチェックしてみよう。

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