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サービスに注力する方針

テレワークとGIGAスクール背景にレノボが躍進、決め手は調達力?

2021年03月29日 09時00分更新

綿密に準備してきたGIGAスクール構想

 もうひとつのGIGAスクール構想においては、ベネット社長自らが、事前に綿密な準備を進めてきた経緯がある。

 2020年1月30日に整備予算が成立すると、レノボ・ジャパンは、2020年3月3日には、会見を開き、GIGAスクール構想に対応した「GIGAスクールパック」の提供を開始することを、いち早く発表。

 Windows 10を搭載した「Lenovo ideapad D330」と、Chrome OSを搭載した「Lenovo 300e Chromebook 2nd Gen」を用意し、そこに、NTTコミュニケーションズのクラウド型教育プラットフォーム「まなびポケット」、端末設定やセキュリティ管理を行なう「端末管理ツール」、東京書籍とレノボが共同開発した学校用プログラミング教材「みんなでプログラミング」、アドビシステムズのクリエイティブツール「Adobe Spark」をパッケージ化し、補助金内で収まる1台あたり4万4990円の価格設定とした。

 MM総研の調べによると、GIGAスクール構想によって導入されたWindowsおよびChrome OSを搭載したPCでは、レノボ・ジャパンが28.1%とトップシェアを獲得。調査では、Chromebook を109 自治体に、Windows を127 自治体に導入しており、神戸市や、札幌市、千葉市では、10 万台規模の導入実績があったという。

 「GIGAスクール向けには、WindowsおよびChromebookにおいてトップシェアを獲得している。レノボは、教育に力を入れているPCメーカーであることを知ってほしい」と、ベネット社長は力を込めた。

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