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Innovative Wireless Speaker System「SOUND SPHERE」

無線で最大5.1chサラウンドが楽しめるオンキヨースピーカー、WiSA使い、5万円台から

2021年03月15日 13時00分更新

スピーカーは共通のユニットで構成、つながりに優れる

 スピーカーユニットは、直径76mmのグラスファイバーコーンと直径20mmのドーム型ツィーターを共通で利用している。

 いずれもフロントバスレフタイプのアンプ内蔵スピーカーで、左右およびリアのスピーカーは幅110×奥行き150×高さ170mm/最大30W。センタースピーカーはウーファーを2基搭載し、幅230×奥行き150×高さ110mm/最大50Wだ。

同一ユニットを使っているため、音のつながりがいい

 フロントの3ch(L+C+Rch)はテレビラックに置くことを想定している。MDF製のエンクロージャーには、存在を主張しすぎないマットブラックの塗装が施され、剛性が高く、重量もある。安定した設置ができそうだ。

 底面には三脚穴が付いており、市販のスタンドを使って、リアスピーカーを高い位置に置くこともできる。小型のスピーカーは点音源に近いため、定位感に優れる。5chすべてで同一のユニットを使っているため音のつながりも良い。

リアスピーカーは三脚設置ができる

 サブウーファーは幅380×奥行き310×高さ110mmで、150Wのアンプ出力。165mmのユニットを下向きに配置、左側に大きめのダクトも持つ。ワイヤレスかつ高さを押さえているので、ラックの前だけでなく、ソファーの下側など自由度の高い設置が可能だ。

高さを押さえたサブウーファー

下側に向けて165mmのウーファーを用意している

大画面にしたが音が物足りない……という不満を解消

 大画面テレビの売れ行きは好調で、Netflixなどの配信も伸びている。しかし、画質に音質が付いてこず、物足りなさを感じることも少なくない。

 また、ディスク・配信のコンテンツだけでなく、放送でもマルチチャンネル化が進んでおり、テレビがそのハブになっている。こうした音質を体験しないのはもったいないと思う。

 とはいえ、AVアンプを購入して、スピーカーも単品で揃えるのはハードルが高い。仮に機器を買うお金があっても、リビングに長いスピーカーケーブルを這わせることに抵抗感を持つ人は少なくないだろう。

 一方、市場では比較的手軽にテレビの音質強化を図れるアイテムとしてサウンドバーが人気だ。ドルビーアトモス対応の製品などもあるが、テレビの手前に置く横長の製品であり、音の広がりは信号処理などで出すため、高さ方向を含めた、立体的な音場の再現には限界もある。本格的なサウンドを体験したいなら、やはりリアルの5.1chシステムが優位だろう。音場の広がり、明確な定位などに差を感じる。

アンプ内蔵(アクティブ型)スピーカーのため、電源ケーブルの接続が必要

 そんな中、ワイヤレスサラウンドは、電源ケーブルの接続が必要になるため、完全にフリーではないにせよ、部屋の前方と後方でケーブルを分けてまとめられる利点はあるだろう。

 eARC/ARCを活用し、テレビ周りをシンプル化できる点もメリットだろう。

 最近はAndroid TV/Google TVなどの普及が進み、テレビ単体で映像・音楽・ゲームなど多様なコンテンツを楽しめる環境が整いつつある。また、PS5のような次世代ゲーム機では、サラウンド再生も重要な強化ポイントだ。大げさになりすぎるという理由でサラウンド再生をあきらめていた人にオススメしたい製品だ。

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