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剛性感高めのマグネシウム合金を採用したボディーも魅力

Ryzen搭載、モバイル性と利便性を兼ね備えた税別7万円台の14型モバイルノートPC「mouse X4-R5」

2021年03月04日 09時00分更新

マウスコンピューターの14型モバイルノートパソコン「mouse X4-R5」

 マウスコンピューターが販売する「mouse X4-R5」は、持ち運びやすい軽量ボディーに、Ryzenモバイルプロセッサーを搭載した14型モバイルノートパソコンだ。モバイルノートの弱点といえるグラフィック機能が大幅に強化されているのが特徴となっている。

 搭載しているCPUはRyzen 5 4600H。6コア/12スレッドで動作し、基本クロックは3.0GHz、ブースト時には最大で4.0GHzまで上昇する。TDPは45Wでモバイル用としては上位モデル並みの消費電力だが、バッテリー動作時間は最大10時間となかなかの長時間運用が可能になっている。内蔵GPUはRadeon グラフィックスで、専用ビデオメモリーは512MB搭載し、必要に応じてメインメモリーから最大4GBのメモリーを使用できる。

「CPU-Z」(左)と「GPU-Z」(右)の詳細。Zen2アーキテクチャーを採用した第3世代のRyzenシリーズで、CPUとGPUともに7nmプロセス、内蔵グラフィックスのコア数は6だ

 今回試用したのはmouse X4-R5のスタンダートモデルで、8GBメモリー、256GB SSD(M.2接続/NVMe対応)を搭載する。価格は税別7万9800円と、とても魅力的な価格設定になっている。では、mouse X4-R5の実力はどれぐらいのものなのか。まずは外観から紹介していこう。

持ち運び便利で使い勝手も抜群なモバイルノート

 14型ディスプレーを採用する本体は薄く仕上がっており、モバイル用途での利便性は高そうだ。天板の赤と本体側やキーボード面の黒がアクセントになっており、地味な配色やモノクロ系の単色が多いモバイルノートのなかでは個性的だ。また、本体はマグネシウム合金製で剛性感が高く、モバイルでの利用でも安心感がある。

 本体サイズはおよそ幅320.2×奥行214.5×厚み17.5mmで、重量は約1.20kg。重量1kgを割るかどうかがモバイルノートの指標みたいな面もあるが、華奢な作りで取り扱いに気を使うようなパソコンではかえって運用しにくいことも。その分、しっかりとした剛性感のあるmouse X4-R5なら、1kgを少しくらい超えてても不満は感じない。むしろ華奢で軽いよりも、多少重くても頑丈なほうが運用しやすいと思われる。

ディスプレーの縁が狭くかなりコンパクトで、13型モバイルノートと同等の大きさしかない。全体的に丸みの強いデザインで凹凸がなく、手にしたときに収まりがよい

赤い天板が特徴的で、中心にマウスコンピューターのロゴが配置されている。赤い天板の色合いは彩度が抑えられていて派手さはあまりなく、落ち着いた色合いだ

前後にインジケーター類がなくてシンプル。角は丸みがあり、手に馴染みやすいため持ち運びしやすい。また、背面はヒンジ部分に排気用のスリットが設けられている

左側面は、(左から)セキュリティーロック、有線LAN端子、USB 2.0 Type-A、USB 3.0 Type-A、ヘッドセット対応ミニジャックが並ぶ

右側面は、(左から)USB 3.0 Type-C、USB 3.0 Type-A、HDMI出力端子、電源端子が並ぶ

 インターフェースの数は、モバイルノートとしては十分だろう。3基あるUSB Type-A端子のうち、1基がUSB 2.0規格なので接続機器に注意を払う必要がある。また、USB Type-C端子はUSB Power Deliveryに対応しているので、65W以上の出力ができる機器なら充電が可能だ。

 モバイルノートは本体を薄くすることが重要課題のため、有線LAN端子を備えていないものも多いが、本機にはしっかり有線LAN端子が備わっている。無線LANは最大2.4Gbpsの転送速度が出るWi-Fi 6に対応しているのも注目すべきポイントだ。

テンキーレスな日本語キーボード。キーピッチは約18mm、キーストロークは約1.4mmと余裕のあるサイズだ

キーボードは単色で白のみだが、バックライトが備わっているので薄暗いシーンでの利用にも便利だ

ACアダプターも小さめで、本体と一緒に持ち歩いても苦にならない大きさだ

 キーボードの打ち心地は静かで、周囲を気にすることなくタイピングができそうだ。そのうえ、入力ポイントは浅めで、ストロークの遊びは少なく、押し込んだときの剛性感は高い。実際にタイピングしてみて、モバイルノートとは思えない使い心地を実感できた。仕事や普段使いなどで文字入力する機会が多い人なら、常用パソコンとして本機をオススメしたいところ。

 マグネシウム合金製のボディーは作りがしっかりしているため、日常的に持ち運んで使用しても不安を感じることはないだろう。厚みは約17.5mmと薄く、かばんなどの隙間に入れやすいうえに持ち運びやすい。また、充実したインターフェースや有線・無線LAN搭載、文字入力がしやすいキーボードなど、使い勝手がよい機能も満載だ。次回は、気になるRyzen 5 4600Hの性能をチェックする。

試遊機の主なスペック
機種名 mouse X4-R5
CPU Ryzen 5 4600H(3.0~4.0GHz)、6コア/12スレッド
グラフィックス Radeon グラフィックス
メモリー 8GB
ストレージ 256GB SSD(M,2接続/NVMe対応)
ディスプレー 14型(1920×1080ドット)、ノングレア
内蔵ドライブ -
通信規格 有線LAN(1000BASE-T)、無線LAN(IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n)+Bluetooth 5.0
インターフェース USB 2.0 Type-A、USB 3.0 Type-A×2、Type-C×1(※USB PD対応)、HDMI出力端子、有線LAN端子、ヘッドセット対応ミニジャック
内蔵カメラ 100万画素ウェブカメラ
サイズ/重量 およそ幅320.2×奥行214.5×高さ17.5mm/約1.20kg
OS Windows 10 Home(64bit)
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