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中途半端じゃない! GRヤリス RSこそベストバイ・ヤリスだ

2021年02月28日 12時00分更新

カジュアルにWRC譲りの走りが楽しめる

野太い音を奏でるエキゾーストパイプ

 エンジンに火を入れると、低いエキゾーストノートが室内に響きます。音量はRZに比べるとおとなしめなのですが、スポーツカーに乗っている気分は十分に味わえます。ステアリングはシッカリとして、ヤリスとのフィールの違いは明確に分けられています。

GRヤリス RS

 乗り味は極上のひと言。正直申し上げて、ヤリスより乗り味がしなやか。ではフニャフニャなのか? というと、相応に硬く、強い衝撃に対してはガツンと来るのですが、角は丸く、収束はとても早いので不快感は皆無。タイヤが細かな振動をしっかり吸収してくれることもあり、乗り心地はワンクラス上のクルマに乗っているかの印象。「コンパクトだから乗り心地悪い」「スポーティーカーだから覚悟がいる」という事はありません。

フロントタイヤは、エンケイ製18インチ鍛造アルミホイールとダンロップの「SP SPORT MAXX 050」タイヤの組み合わせ

リアタイヤ。上級グレードでは2ポットキャリパーが奢られているが、GRヤリス RSでは一般的なキャリパーが用いられている

 足がよく動くものですから、運転がとんでもなく楽しい! クルマのスタビリティーが恐ろしく高いのです。さらに精密という言葉がピッタリのステアフィールと、GRヤリス RZよりも切れ味の鋭い回頭性によって、コーナーを曲がるというより斬るという形容を言いたくなるほどの気持ちよさ。このフィーリングは、精緻化したルノー・メガーヌR.Sと言っても言い過ぎではありません。

GRヤリスRS

 ステアも気持ちよければ、エンジンも気持ちがイイ! まず振動が少ないのも驚きで、アイドリングストップ機構がないにも関わらず信号待ちなどのアイドリング時は、完全無音にはならないものの「本当にエンジン動いているの?」と疑いたくなるほど。走りだしても、3気筒エンジンの軽自動車でありがちなビードを伴う動作音、振動は皆無で、太いエキゾーストとともに気持ちがグングン加速してきます。しかも、アクセルレスポンスがめっぽうよく「エコカーのエンジンじゃない!」と声を大にして言いたくなります。

 CVTミッションなので、停止状態からアクセルをベタ踏みすると、エンジン音が先に高まって車速が後から追いつくラバーバンドフィールが顔を覗かせてしまいます。ですが、トルコンATのような挙動なので、CVTにありがちなエンジン回転数と実際の加速がシンクロしないということはありません。驚くのは、エコモードでもエンジンを積極的に回そうとすること。平気な顔で5000回転以上でシフトチェンジするものですから「本当にコレ、エコモード?」と何度も確認してしまいました。PWRモードにすると、さらに過激にエンジンを回しにかかります。

GRヤリスで首都高を走行

 あまりの気持ちよさにC1内回りを周回。シャーシが勝っているクルマですので、怖さは皆無。マニュアルモードにして、エンジン回転数を高めにしながら走ると、RSグレードでしか味わえない楽しさに酔えます。マニュアルモードといっても、タコメーターの針が7000rpm付近に来るたび、スパーン! スパーン! と勝手にギアがチェンジするタイプですので、オーバーレブの心配は無用。素晴らしいのは、ギアチェンジする都度、5000rpmを超えたあたりに針が落ちて、さらに速度を増す演出。10段刻みはNAゆえの高回転維持のため。なので、積極的に左右の指を駆使しながら、高回転をキープして走るのが正義といえます。

【まとめ】レスポンスの良い自然吸気エンジンだからこそ
アクセルを踏めるしポテンシャルを味わえる

GRとWRCのロゴがはいったエンブレムが室内に設けられている

 ダウンサイジングターボ全盛の世において、貴重な自然吸気エンジン。アクセル踏んだところで、120馬力と知れていますから、安心して踏めるし回せます。この踏めるというのがターボエンジン搭載のRZグレードとの大きな違い。あちらは心にリミッターをかける必要があり、人によってはイライラするでしょう。ですがRSではそんな心のリミッターは解除可能! 心ゆくまで自然吸気エンジンを楽しもうではありませんか。

GRヤリスのエンブレム

 よく動く足が生み出す最高の楽しさは、和製アルファロメオと言っても過言ではないほど。普段の使い勝手のよさと乗り味ゆえに、GRヤリス RSこそ「ベストバイヤリス」であると断言したいと思います。自分がヤリスを買うとしたら、GRヤリスのRSグレードを選びたいと思います。それにRZグレードより燃費がよく、レギュラーガソリンが使えますからね。

自動運転レベル2相当の運転支援系も用意。このような日常性も魅力だ

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