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パソコン選びに頭を抱えている人にオススメのモデル!

必要十分な性能を備えたMX350搭載15.6インチノート「mouse K5」は、初めての1台や買い替えなどに最適のモデルだ

2021年02月19日 11時00分更新

文● 宮里圭介 編集●市川/ASCII
提供: マウスコンピューター

定番ベンチマークソフトで実力をチェック!

 大まかなパソコンの性能はスペックで決まるが、実際どのくらいの性能があるのかは機種ごとに変わってくる。そこで、いくつかの代表的なベンチマークソフトを使い、実力をチェックしていこう。

 まずは、オフィスソフトやウェブブラウザーの利用、ちょっとした写真や動画編集といった処理を行ない、パソコンの総合性能をチェックしてくれる「PCMark 10」の結果からだ。

「PCMark 10」の総合スコアは5000ぴったりで、ノートパソコンとしてはかなり高め。デスクトップパソコンと比べてもいい勝負となる

 総合スコアは5000となっており、デスクトップパソコンに迫る性能だ。ノートパソコンながらも、6コア/12スレッドというCore i7-10750Hを搭載しているのが強さの理由だろう。

 少し細かく見ると、なかでもソフトの起動や時間やウェブブラウザーの性能といった、一般性能を見る「Essentials」のスコアの高さが際立つ。パソコン操作時のレスポンスのよさは快適性に直結するだけに、このスコアが高いのはうれしい。

 「Productivity」は、オフィスなどのビジネス系ソフトの性能だ。このスコアも7490と高いものになっており、mouse K5の素性のよさがしっかりと表れている結果となった。

 「Digital Content Creation」は、その名の通り画像や動画編集、3Dレンダリングなどの性能を測るもの。いわゆるクリエイティブ系のソフトを使いたいときに気になる部分だ。スコアは4837で、この数値だけを見るとやや低めに見えてしまうが、それはEssentialsとProductivityが高すぎただけ。4000台のスコアは十分高性能で、3Dグラフィック性能の高いゲーミングパソコンでもない限り、これを超えるのは難しいだろう。

 続いてはCPU単体の性能をチェックするため、「CINEBENCH R23」の結果を見ていこう。このベンチマークソフトは、CGレンダリング速度からCPU性能を割り出し、その結果を独自スコアで教えてくれるというものだ。前バージョンでは1度だけの計算となっていたが、今バージョンでは10分間計算を繰り返し、性能を測るというものへと変更されている。これにより、瞬間的な性能ではなく、持続的な性能が測れるようになった。

「CINEBENCH R23」の結果は、CPUが6343ptsで、CPU(Single Core)が1225ptsと高かった

 すべてのコアを使用するマルチスレッド性能の「CPU」は、6343ptsというスコアに。この値はほぼCore i7-7700Kと同じものとなっており、数年前のハイエンドデスクトップ並みといえる。どれだけ高速なCPUが搭載されているのか、改めて驚いてしまう。シングルスレッド性能となる「CPU(Single Core)」は1225ptsと、こちらも順当な値だ。

 参考までに、過去データから第11世代となるモバイルノート向けのCore i7-1165G7(4コア/8スレッド)のスコアを引用すると、CPUが4817ptsで、CPU(Single Core)が1449ptsとなっていた。第11世代Coreではシングルスレッド性能が高くなっているため、この部分だけは見劣りするものの、基本的には圧倒的にCore i7-10750Hが速い。

 一般的なモバイルノート向けCPUは低消費電力・低発熱が重視されるのだが、Core i7-10750Hはゲーミングノートなどの大型高性能パソコン向けとなるため、性能が重視されている。そのため最新の第11世代CPUと比べても、見劣りしないだけの性能があるわけだ。

 続いて3Dグラフィック性能を見ていこう。ここでは定番ベンチマークとなる「3DMark」から、DirectX 11のテストとなる「Fire Strike」、そしてDirectX 12のテストとなる「Time Spy」の値を見ていこう。

「3DMark」のうち、DirectX 11のテストとなる「Fire Strike」のスコアは4082。GPU搭載といわれると期待してしまうが、そこまでスコアは高くない

DirectX 12のテストとなる「Time Spy」は1530。こちらもあまり高くないが、CPU内蔵では400を切るため、GeForce MX350の健闘がわかる

 ゲーミングノートに搭載されるGeForce GTX/RTXシリーズとは違い、3Dグラフィック性能はあまり高くない。ゲーム用というより、クリエイティブ系ソフトでの支援機能のために搭載されている、と考えたほうがいいだろう。

 ちなみに、動画編集ソフトではCPU内蔵GPUの支援機能が使えるようになっていることも多く、GPUを搭載しているからといって、どんなものでも高速化するわけではない。とはいえ、GPUの搭載はメモリー帯域の圧迫からの解放、プレビュー画面の高速化などで効果があり、パソコンの操作が快適になるというのがメリット。プラスになることはあっても、マイナスとなることはない。

 もうひとつ、3Dグラフィック性能のテストとして、ゲーム公式のベンチマークソフトの結果も見てみよう。使用したのは、軽量ゲームベンチとなる「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」(以下、FFXIVベンチ)と、重量ゲームベンチとなる「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」(以下、FFXVベンチ)の2つだ。

 どちらも解像度は1920×1080ドット、画質はプリセットで選べる中で最高のものを選択した。

FFXIVベンチは今となっては軽めとなるため、GeForce MX350でもスコアは高め。4897で評価は「快適」となった

FFXVベンチは重量級となるため、荷が重い。スコアは1422しかなく、評価も「動作困難」となってしまった

 GeForce MX350のゲーミング性能は高くないとはいえ、軽量級のFFXIVベンチであれば十分なスコアを叩き出してくれる。気分転換のちょっとしたゲームや、Steamなどでインディーゲームを楽しむ程度であれば、問題ないだろう。

 FFXVベンチの結果を見てもらえるとわかるが、グラフィックの美しい大型タイトルとなると、さすがに動作は厳しい。とはいえこれはフルHD解像度での話で、解像度や画質を下げれば、もう少しまともになる。

解像度を1280×720ドットにし、画質を軽量品質にまで落とした場合のFFXVベンチ。これなら評価は「やや快適」となる

 解像度を1280×720ドット、画質を軽量品質にすれば、なんとか遊べるくらいの速度となる。美しいグラフィックをウリにしているゲームをこの画質で遊ぶのはどうなのか、という話はさておき、まったく動かないわけではない。とはいえ、ゲームを目的にするなら、ちゃんとしたゲーミングパソコンを購入したほうが満足度は高いだろう。

 最後はストレージとなるSSDの速度を見ておこう。

「CrystalDiskMark」を使い、SSDの速度をチェック。リード/ライトともにしっかり性能が出ており、ストレスなく利用できる

 速度はシーケンシャルリードで約3447MB/秒、シーケンシャルライトで約2203MB/秒と高速。もちろん、さらに上の速度が出せるSSDもあるにはあるが、このくらい速ければ体感上ほとんど変わらないレベルだ。

 何よりうれしいのが、512GBと容量が大きいこと。コストパフォーマンスを重視した多くのパソコンは256GBとなっていることが多く、大型ソフトのインストールや写真や動画といったデータを保存していくと、すぐに容量不足となってしまいがちだ。こういった心配なく使えるというのは、実用性を重視したパソコン選びで重要なポイントとなる。

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