週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

仕事や学習用途で十分活用できるスペックが魅力

8万円台で第10世代Core i5搭載のコスパモデル「mouse B5-i5」はテレワークやオンライン授業にオススメ

2021年01月22日 11時00分更新

文● 平澤寿康 編集●市川/ASCII
提供: マウスコンピューター

マウスコンピューターの「mouse B5-i5」

 マウスコンピューターは、メインストリームノートPC「mouse B5」シリーズの新モデルとなる「mouse B5-i5」を発売した。

 mouse B5シリーズは、自宅でのメインPCに加えて、テレワークやリモート授業などへの活用もターゲットとした、メインストリームノートPCシリーズとして位置付けられている。一般的なメインストリーム向け15.6インチのノートPCとは一線を画す薄型軽量ボディーを採用することで、宅内などで気軽に持ち歩いて利用することを考慮している点も大きな特徴だ。

 シリーズとしては、CPUにCore i7-1065G7を採用する「mouse B5-i7」が先に発売済みだが、今回登場したmouse B5-i5はCPUにCore i5-1035G1を採用することで、価格を8万5580円(送料/手数料、消費税税含む)からに抑えており、よりお求めやすい製品となっている。なお、Office 2019をセットにしたモデルは10万7580円から。

 標準構成では、メモリーが8GB、ストレージは256GB SSD(NVMe対応)を採用するが、メモリーは最大64GBまで、ストレージは最大2TBまで拡張可能となっている。

 本稿では、mouse B5-i5の特徴や性能面をチェックしていく。

B5-i5の主なスペック
CPU Intel「Core i5-1035G1」
(4コア/8スレッド、1.00~3.60GHz)
グラフィックス Intel UHD グラフィックス
メモリー 8GB
(8GB×1、DDR4-2666)/最大64GB(32GB×2)
ストレージ 256GB SSD(M.2/MVNe対応)
ディスプレー 15.6インチ
(1920×1080ドット、ノングレア)
インターフェース USB 3.1 Type-A、USB 3.1 Type-C、USB 2.0 Type-A×2、HDMI、有線LAN端子(1000BASE-T)、microSDカードスロット、ヘッドフォン出力/ヘッドセット、マイク入力
通信規格 Intel Wi-Fi 6 AX201(IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax)、Bluetooth 5モジュール内蔵
サイズ 約360(W)×239.3(D)×19.8(H)mm
重量 約1.59kg
バッテリー駆動時間 約7.0時間
OS Windows 10 Home(64bit)

このクラスとしては飛び抜けた薄型軽量ボディー

 まずは外観からチェックしていこう。

シルバーカラーを採用した軽量薄型のメインストリームノートPCで、宅内などでの持ち運びは容易といえる

 一般的な15.6インチのメインストリームノートPCでは、本体がかなり分厚いのはもちろん、重量も2kgを超えることが普通だ。しかしB5-i5のボディーは、サイズが約360(W)×239.3(D)×19.8(H)mmと、このクラスのメインストリームノートPCとしては突出した薄型ボディーとなっている。

 しかも重量も約1.59kgとかなり軽い。実際に本体を手にしてみても、一般的な15.6インチノートPCのようなずっしり重いという印象はなく、かなり軽快に持てると感じる。モバイル用途をメインターゲットとしているわけではないものの、これなら軽々持ち運べるのは間違いなく、宅内で別の部屋に持っていって利用するといった場面でもまったく苦にならないはずだ。

天板と底面に採用したアルミニウム素材が薄型軽量ボディーを実現。シルバーカラーとの相性もよく、全体的にシャープな印象を与えてくれる

 この薄型軽量ボディーを実現する最大の要因となっているのが、ボディーの天板と底面にアルミニウム素材を採用している点だ。樹脂素材に比べてコストがかかるものの、強度に優れ、同じ強度を実現した場合でも軽量なことから、上位クラスのノートPCでは広く採用されている。しかし、コストパフォーマンスが追求されるメインストリーム製品での採用例は少なく、その点でも魅力がある。

 ボディーカラーはシルバーを採用しており、本体の薄さもあってなかなかシャープな印象だ。また、フラットかつ直線的で比較的シンプルなデザインを採用しているため、インテリアの雰囲気を大きく壊すこともない。

フルHD表示対応の15.6インチディスプレーを搭載

1920×1080ドット表示対応の15.6インチ液晶を採用する

 ディスプレーは、1920×1080ドット表示対応の15.6インチ液晶を採用。パネルの種類は非公開で、IPSパネルよりもやや視野角は狭いものの、TNパネルのような大きな視点移動に伴う色合いや明るさの変化は少ない。パネル表面は非光沢処理が施されており、天井の照明などの映り込みはほぼ気にならないレベルだ。

 発色は、光沢液晶のような鮮烈さは感じられないものの、十分に満足できる鮮やかさを確保している。プロのクリエイターなど、発色を重視するユーザーから見ると物足りない部分もあるかもしれないが、映像コンテンツやデジカメ写真の表示、ゲームプレイなどで不満を感じることはほぼないレベルといえる。

打鍵感良好のアイソレーションキーボード

日本語配列のアイソレーションキーボードを搭載。打鍵感も良好なので、誤入力の心配はあまりないだろう。また、ワンタッチで動作をオフにできるクリックボタン一体型のタッチパッドも搭載

 キーボードは、日本語配列のアイソレーションキーボードを搭載する。配列はほぼ標準的で、変則的な部分は皆無といえる。また、キーピッチは約19mmフルピッチを確保しているため、タッチタイプも快適だ。キーストロークは約1.8mmと十分な深さがあり、適度な硬さとクリック感で打鍵感も良好。タイピング時にキーボード面がしなることもほとんどないため、とても軽快なタイピングが可能と感じる。

 また、テンキーを搭載する点は、15.6インチのノートPCとして標準的な仕様だが、そのテンキーとEnterキーとの間にやや広めのスペースが取られている。テンキーを搭載するノートPCの多くが、Enterキーとの間を空けておらず、誤入力を頻発するが、B5-i5ではそういった心配がなく、この点でも非常に扱いやすいと感じる。ただし、キーボードバックライトは搭載していない。このあたりはクラス相応といえる。

 ポインティングデバイスは、クリックボタン一体型のタッチパッドを搭載。パッドは十分な大きさがあり、ジェスチャー操作も含めて申し分ない操作性を確保している。デスクでは外付けマウスを利用する場合が多いと思うが、その場合でもFn+F1でワンタッチで動作をオフにできるため、簡単に誤動作を防げる。

ポート類も豊富に用意!
オプションでLTE対応のワイヤレスWANも搭載できる

左側面には、有線LAN端子(ギガビットイーサネット)、microSDカードスロット、USB 2.0(Type-A)×2を備える

右側面にはUSB 3.1 Gen1対応のType-CとType-A、HDMI出力、電源コネクターを備える

 もともと15インチクラスのノートPCはサイズに余裕があるため、豊富にポート類を搭載するものが多い。B5-i5も同様で、左側面には有線LAN端子(ギガビットイーサネット)、microSDカードスロット、USB 2.0(Type-A)×2を、右側面にはUSB 3.1 Gen1対応のType-CとType-A、HDMI出力端子、電源コネクターをそれぞれ用意する。

 右側面のUSB Type-CはUSB Power Deliveryに対応しており、USB PD準拠ACアダプターを接続して給電を行なうことが可能。ただし、DisplayPort Altanate Modeには対応しないため、USB Type-Cからの映像出力はできない。

 搭載する無線LANモジュールは、Intelの「Wi-Fi 6 AX201」を標準採用。これにより、標準でWi-Fi 6(IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax)準拠の無線LANとBluetooth 5.0に対応する。このクラスでもWi-Fi 6が標準で搭載されるようになってきたことからも、今後はWi-Fi 6が一気に普及していきそうだと感じる。

 また、オプションながらLTE対応のワイヤレスWANも搭載可能となっている(オプション価格:1万5000円+税)。B5-i5はモバイル向けではないものの、自宅にインターネット回線を引いていないという場合には、ワイヤレスWANを搭載するといいだろう。Windows 10には利用しているインターネット回線を無線LANで共有する機能が用意されているため、B5-i5をWi-Fiルーター代わりとしても利用できて便利だ。

 このほか、ディスプレー上部には100万画素のウェブカメラと、正面の声をクリアに拾うデュアルアレイマイクを搭載しており、テレワークやリモート授業へも問題なく対応できる。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう