10nm世代のPentiumやCeleronも!
IntelがRocket Lake-SやTiger Lake-Hで第11世代Coreを大幅拡充、次世代CPU「Alder Lake」もチラ見せ
2021年1月12日、IntelはCES 2021の記者説明会にて、第11世代Coreプロセッサーの新しいラインアップを発表した。また、2021年後半に予定している次世代CPU(開発コードネーム:Alder Lake)もアナウンスした。
デスクトップPC向けのRocket Lake-S
まずは既報でもお伝えしたデスクトップPC向けの第11世代Coreプロセッサー(開発コードネーム:Rokcet Lake-S)から紹介しよう。Rocket LakeはCypress Coveアーキテクチャーを採用する新CPUで、PCI Express 4.0に対応。Core i9-11900KをはじめとするデスクトップPC向けのSシリーズで展開する。最上位の世代間比較では、前世代のCore i9-10900KからIPCが19%向上している。
Rokcet Lake-Sは最大8コアのCPUで2021年第1四半期に登場する予定。マザーボード各社がリリースするIntel 500シリーズチップセット搭載モデルで運用することになる。Intel 500シリーズチップセットはまだ不明な点が多いが、ASUSなどはすでにその最上位と思しき「Intel Z590」チップセット搭載モデルをアナウンスしている。
ゲーミングノートPC向けのTiger Lake-H
ゲーミングノートPC向けでも第11世代Coreプロセッサー(開発コードネーム:Tiger Lake-H)が追加された。Tiger Lake-Hは10nm製造プロセスで、最大8コア、PCI Express 4.0に対応。NVIDIAの最新ノートPC向けGeForceを搭載する、厚さ16mmの薄型ゲーミングノートPCを想定したCPUだ。シリーズ名は第11世代Core H35シリーズとしており、2021年前半に40モデル以上出荷される見込みだ。
また、第11世代Core H35シリーズにはウルトラポータブルゲーム用に、4コアで最大5GHz動作のCore i7モデル「Core i7-11375H Special Edition」もラインアップするという。
次世代CPU、Alder Lakeもアナウンス
Intelは2021年の主戦力である第11世代Coreプロセッサーを推す一方で、今年後半に予定している次世代CPUであるAlder Lakeも紹介した。Alder Lakeは10nm SuperFinを採用するSoCで、パワフルなコアと省電力なコアがひとつになったハイブリッドCPU。同社曰く、x86アーキテクチャーにおいて最も電力拡張性の高いSoCになるとのこと。デスクトップPC向けとノートPC向けで展開する予定だ。
その他、Intel vProプラットフォームに対応したモバイルノートPC向け第11世代Coreプロセッサー(開発コードネーム:Tiger Lake-U)や、10nm製造プロセスのPentium SilverとCeleron、Ice Lake世代のXeonスケーラブル・プロセッサーを発表した。
PentiumやCeleronは文教市場において積極的にアプローチする予定で、前世代から最大35%も性能が向上しており、リモート学習などに役立てるとしている。
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