Radeon有利な「Forza Horizon 4」ではGeForceを完封
同じレーシング系として「Forza Horizon 4」も回してみたい。ダイナミックオプティマイゼーションを切り、画質“ウルトラ”固定に設定。内蔵ベンチマークを使用したが、GPU側のレンダリング処理のフレームレートはグラフ中「GPU-○○」として表し、実際に目に見える平均フレームレートは「fps-Avg」として記載している。
RX 6800 XTレビュー時に判明した通り、Forza Horizon 4はSAMの効きが極めて良好なタイトルである。事実SAMを使わないRX 6900 XTよりも、SAMを効かせたRX 6800 XTの方がどの解像度でも圧倒的に良いフレームレートを叩き出しているどころか、RTX 3090 FEも上回っている。
もちろんRX 6900 XTでSAMを使えばさらに上のフレームレートが出せるのは言うまでもないが、Rageモードに関してはほとんど効果が得られないこともあった。フルHD時でRageモードと定格時(SAMあり)では、画面上の平均フレームレートに全く変化は見られない。その理由はCPU(Ryzen 9 5950X)側の処理が足を引っ張っている(CPUバウンド)ためである。少なくともWQHD以上の解像度にしないとCPUバウンドが解消されず、従ってRageモードも効果をほとんど発揮できないまま終わってしまうのだ。
Big Navi殺しとなった「Horizon Zero Dawn」
ここらで描画負荷の重いゲームにおける検証に入ろう。まずは「Horizon Zero Dawn」で試してみる。画質は“最高画質”とし、ゲーム内ベンチマーク機能を利用して計測した。
全体傾向としてはApex Legendsに非常に近い。つまり、フルHDではRTX 3090 FEとRX 6900 XTはほぼ同等性能(微妙にRX 6900 XTの方が上回っているが)だが、解像度がWQHD→4Kとなるにつれ、メモリーバス幅に余裕のあるRTX 3090 FEの優位性が際立ってくる。
さらに言えば、このタイトルではSAMもRageモードも平均fpsに劇的な変化をもたらすことはない。もともと家庭用ゲーム機版が先行し、後でPCに移植されたタイトルなのでRadeon有利かと思っていたが、PC版はRDNA2アーキテクチャーの強みが活かされない移植になってしまったようだ。
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