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15.6型で大画面。Intel第11世代Coreに加えてGPUにはNVIDIA GeForce GTX 16シリーズを搭載

4Kディスプレイや64GBメモリーも選べる、クリエイターの生産性を上げる軽量スリムなノートPC「Prestige 15 A11」

2020年12月11日 11時00分更新

最新高速I/Fを搭載しモバイル性能も十分

 ここからはインターフェースやモバイル性能など、使い勝手を見ていこう。

 インターフェースは左側面にThunderbolt 4(Type-C形状)×2、HDMI、オーディオ入出力、右側面にmicroSDカードリーダー、USB 3.2 Gen2 Type-A×2。デスクトップ代替機ほどの端子数はないが、USBに関してはType-C×2、Type-A×2と豊富なので各種機器の接続で困るシーンがほとんどない。映像出力でも、HDMIに加えてThunderbolt 4もAlt-Modeによる出力に対応しているので最大2台の外付けディスプレイを接続できる。

Thunderbolt 4(Alt-Mode、USB PD対応)×2、HDMI×1、オーディオ入出力×1

microSDカードスロット×1、USB 3.2 Gen2 Type-A×2

 ほか、Thunderbolt 4はUSB Power Deliveryにも対応している。付属の90W ACアダプタは端子がType-C形状のUSB PD充電器だ。もちろん市販のUSB PD対応充電器(90W以上)を利用することもできる。

付属のACアダプタ。出力90Wと大出力だが、市販の高性能GaN USB PD充電器と比べるとやや大きめ

 ネットワークに関しては有線LANなし、無線LANがWi-Fi 6(Intel Wi-Fi6 AX201)だ。Wi-Fi 6対応ルータと組み合わせれば1GbEに並ぶ実効転送速度が得られるが、より高速な有線LANが必要ならば有線LANアダプタを利用することになる。これを接続する側のインターフェースは10GbpsのUSB 3.2 Gen2や40GbpsのThunderboltなので速度的に2.5GbEや10GbEもカバーできる。

無線LANはWi-Fi 6に対応

 キーボードはキーピッチ19mm程度を確保しつつ左右にもスペースを設けたデザイン。バックライトも搭載している。ストロークも1.5mm確保されており、軽めの押下感で軽快なタイピングが可能だ。配列ではEnterキーの右に1列設け、Fnキーが右AltとCtrlの間にあるなど少しクセがある。右上は電源ボタン。長押しでON/OFFするため、タイプミス程度の押下時間で誤動作はしない設計だ。ほか、変換、無変換、全角/半角など幅を詰めたキーもあるが、慣れることは可能だろう。

配列にクセはあるが主要なキーが大きくゆとりのあるキーボード

 パームレスト部分は大きく横幅をとったタッチパッドがある。画面とタッチパッドが横方向は1:1、縦方向は1:1ではない。つまり上端から下端までカーソル移動する際には何度かに分けて指を滑らせる必要があるが、その分、精密な操作が可能だ。横方向は左端から右端まで一度滑らすだけで移動できる。この点、写真補正で境界の選択を行なうような場合も、ミスを減らし正確に操作ができる印象だ。また、タッチパッドの左上には指紋認証センサーがある。これとWebカメラによる顔認証の2つの方法でWindows Helloによるログインができる。

大きなタッチパッドは繊細な操作も正確に行なえる

 ディスプレイが大きいと本体サイズも大きく、重量も重くなるといった懸念もある。デスクワークやリモートワークが中心としても、PCの持ち運びが必要となることもあるだろう。その点でPrestige 15 A11なら心配がない。トレンドの狭額縁液晶パネルを採用しているのでフットプリントは356.8×233.7mmに収まっておりここ5年の15.6型ノートPCとしては小さめだ。また重量も1.69kgに抑えられている。1kg台前半をモバイルノートとするならばそれよりは重いが、クリエイター向けの高性能ノートPCとして考えれば軽く、十分にモバイルできる重量に収まっている。

15.6型なのでそれなりの専有面積が必要だが最新のパーツによって可能な限りコンパクト化されている

実測では1.718gだが誤差の範囲だろう

 バッテリーは82Whrのリチウムイオン。JEITA 2.0計測で最大16時間動作をうたう長時間駆動に加え、15分間の充電で最大2時間動作が可能(付属ACアダプタ使用時)とされる。PCMark 10のバッテリーテストによる実測では、画面輝度、パフォーマンスが妥当な「バランス」の電源設定時で計測したModern Officeシナリオで、パフォーマンススコアが6255、駆動時間が8時間53分だった。かなり実用的な性能と駆動時間が得られており、モバイル運用も視野に入るだろう。

バランス設定でのPCMark 10バッテリーテスト。実用的な性能と実用的なバッテリー駆動時間を両立

リモートワーク時代のクリエイターに最適

 Prestige 15 A11はクリエイティブ向けであり、その中でもモバイルすることも視野に入れたモデルということがお分かりいただけただろう。スリムかつ重量を抑え、デザインでは同社ゲーミングノートPCと比べればインパクトが薄いものの、ムダを省きつつも地味にはならない程度のアクセントを加えている。リモートワークでも客先での業務でも、時に出勤する必要が生じた際でも、1台で対応可能な製品と言えるだろう。

 性能面ではスリム・長時間駆動向けにコア数を抑えたCPUを搭載しつつもGPU搭載によって補強し、とくに大容量メモリを搭載するモデルのラインナップは写真・映像系の業務に適している。ディスプレイの色再現性、解像度もクリエイティブユーザーにとって評価するポイントだろう。生産性、作品の品質を求める方にオススメのクリエイティブノートPCとして、Prestige 15 A11を検討してみてはいかがだろうか。

Prestige 15 A11詳細ページ
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