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360fpsゲーミングや4K+レイトレーシングも実現

Ryzen 7 5800X&RTX 3080搭載!アスキー×STORMコラボの最強ゲーミングPCが編集部にやって来た

2020年12月15日 12時00分更新

DLSSありならリアルタイムレイトレーシングも快適

 次に、より負荷の高い「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」でもスコアを計ってみた。画質は「高品質」に設定してある。

 かなり重量級のテストではあるが、フルHDは15297、WQHDが12090でどちらも最高評価の「非常に快適」判定。4Kでは2段階下の「快適」判定になる7794とはいえ、前世代のGPUではハイエンドクラスでも6000程度なため、ここまでのスコアーを出せるのは最新世代のGPUならではといえる。

 次に、フレームレートがゲームの有利/不利に直結するシューター系タイトルのパフォーマンスも検証してみよう。まずは人気のバトルロイヤルシューター「Apex Legends」でのフレームレートを計測した。

 今回は、射撃訓練場において一定のコースを移動した後に「バンガロール」のスモークの中に入り、そこでスモークが晴れるまで待つという一連の行動をとった時のフレームレートを、「CapFrameX」を使って計測している。オフラインでの検証ということを踏まえて、画質設定は負荷が最大になるように設定した。

 なお、CapFrameXでは最低フレームレートの代わりに、データ全体を100等分して最小値から1%の数値にあたる99パーセンタイルの値を記載している。

 平均フレームレートをみると、WQHD解像度でも240fps以上記録しており、ゲーミングディスプレーの中でもハイリフレッシュレートの240Hzディスプレーを使用すれば、パフォーマンスを最大限に発揮できるだろう。

 次にユービーアイソフトのタクティカルFPS「レインボーシックス シージ」でもフレームレートを計測してみた。APIは「Vulkan」を選択し、画質は総合品質「最高」からレンダリングのスケーリングを「100」に変更したうえで、ゲーム内のベンチマーク機能を使って計測している。

 本作は比較的描画負荷の軽いタイトルであるが、フルHDで平均500fps近い値が出ているのは圧巻だ。4Kでも187fpsと十分な値で、昨今人気のFPSタイトルをプレイする上で、全く不安のないスペックを持っているのは明らかだろう。本作のような軽量なeスポーツタイトルにおいては、現行最高クラスの360Hzディスプレーを使ったプレイもアリなレベルだ。

 続いて、「フォートナイト」でもパフォーマンスを検証してみた。フォートナイトではAPIをDirectX 12、描画負荷を最大に設定し、フレームレートを検証。フォートナイトはバトルロイヤル系の対戦ゲームとして人気が高い一方、クリエイティブモードなどでより美しいゲーム映像を体験できるレイトレーシングにも対応している。

 そこで今回は、レイトレーシングなしとレイトレーシングあり(レイトレ―シングの品質設定は最高)のフレームレートを計測してみた。マップはNVIDIAが用意したカスタムマップ「RTX Treasure Run」の一定コースを周回した際のフレームレートをCapFrameXで計測。RTX Treasure Runは、レイトレーシングのエフェクトなどが多く盛り込まれ、RTX 30シリーズのパフォーマンスを試すのに適したマップだ。

 レイトレーシングなしの場合、4Kでも約90fpsでプレイ可能という結果。高解像度でも快適といえるレベルのフレームレートを維持しているのはさすが。対戦を重視するなら、フルHDで画質を調整すれば240fps以上でのプレイも可能だろう。

 レイトレーシングをオンにした場合、フレームレートを向上させるNVIDIAの「DLSS」を有効にすることで、フルHDで平均90fpsを達成している。DLSSなしの数値を見てもらえばわかる通り、レイトレーシング最高設定の負荷はかなり重いはずだが、ここまで快適な値になるとは驚きだ。

 最後に、「ウォッチドッグス レギオン」でのパフォーマンスを検証した。APIはDirectX 12に設定し、画質は「最大」で、ゲーム内ベンチマークを使用。本作もレイトレーシング対応タイトルのため、レイトレーシングオン/オフ双方のフレームレートを計った。レイトレーシングの設定は「最大」、DLSSを有効にした場合も計測しており、DLSSの設定は「バランス」かつ精細度100%にした。

 本作はDLSSなしでレイトレーシングをオンにした際でも、フルHDで60fps以上でのプレイが可能だが、DLSSを有効にすることでさらに快適にプレイできる。特に4Kでは、レイトレーシング+DLSSなら平均53fpsを記録しており、少し設定を調整すれば、60fpsでのプレイもできそうだ。

 4K環境でのリアルタイムレイトレーシングという、従来では実現が難しかった領域にも十分手が届く高いパフォーマンスが確認できる。

アスキーのゲーム担当も納得の性能
次世代のゲームにも対応できるハイエンド機

 ここまで見てもらった通り、「PG-AC」はかなりのポテンシャルを持ったゲーミングPCに仕上がっている。FPSなどで高いフレームレートを出せるのはもちろん、映像美に優れた最新のRPGなどをプレイする際も、より美麗なグラフィック設定で楽しめるだろう。

 特に昨今は、家庭用ゲーム機でもリアルタイムレイトレーシングなどに対応できるようになっており、こうした新たなグラフィック表現を活用したゲームも増えてくることが予想される。そうしたゲーム業界の今後のトレンドに対応できるだけのスペックを持っているかは、いまゲーミングPCを買う上で重要なポイントになる。

 「PG-AC」は30万円台という、安価とは言えない価格ではあるが、現行の最新CPUやGPUを採用し、そうしたトレンドの中でも長く最前線で使っていけるだろう。次世代のゲーム表現をがっつり楽しみたいゲーマーなどにオススメのPCだ。前述した通り、台数限定で割引きになっているので、欲しい人は早めにチェックしてみてほしい。

前回、「PG-AC」のもととなるゲーミングPCを組んだ市川に、実際にFPSゲームをプレイしてもらったところ、ヌルヌル動く様子にご満悦だった

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