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15.6型ながら重さ約1.62kgと軽量でモバイルも視野に!

税別7万円台でもRyzen Mobile搭載で高性能、シルバーなカッコいい筐体も魅力の15.6型ノートPC「mouse B5-R5」

2020年12月10日 14時30分更新

高コスパで性能も高いRyzen 5 4500U

 mouse B5-R5に採用されているRyzen 5 4500Uは、6コア/6スレッドで動作し、ベースクロックは2.3GHz、ブースト時には最大で4.0GHzまで上昇する。GPUは「AMD Radeon Graphics」を内蔵。Ryzen Mobileはあちこちで高性能という記事や話を聞くが、実際のところどうなのか検証してみた。

 なお標準モデルでは8GBメモリー1枚の構成だが、今回は同社にお願いして、もう1枚8GBメモリーを追加した計16GBにしてもらった。デュアルチャネルにすることで、データ転送量の帯域幅を多くすることが可能。加えて、CPU内蔵グラフィックスと連動して描画などを行なう場合にも、データ転送が多く行なえるようになるため、より快適な動作が見込めるようになる。

 今回はmouse B5-R5のCPUパワーを最大限に活かして、普段使いだけでなく写真や動画編集がどれくらい快適にできるかのチェックも実施したかったため、同社にお願いしてデュアルチャネルの16GB構成にしてもらったというわけだ。もし、mouse B5-R5で写真・動画編集もある程度こなしたいという人は、8GB×2の16GBメモリーにカスタマイズすることをオススメしたい。

価格は8GBメモリーを1枚追加で+6700円で、合計で8万6500円(税別)となる。8GBメモリーが2枚になり、ディアルチャネル構成にしたので、標準の8GBの状態よりも、少しいい結果が出ている可能性があることは留意してほしい。

 mouse B5-R5にはパワー制御を行なうソフトが付属している。出荷状態では「エンターテイメント」になっているが、状況に応じて設定したほうがいい場合もあるだろう。例えば、外に持ち出してバッテリーの持続時間を重視したい場合などは、あらかじめ省電力モードに設定しておけば、より長くバッテリー駆動できる。加えて、使うアプリ次第ではあるが性能を重視したい場合には、「パフォーマンス」に設定することで処理能力が上がる。

Control Center 3.0

 まずは定番であるPCMark10でテスト。CPUとGPUの様々な使用状況をテストし、総合的な性能をチェックできるベンチマークテストだ。総合スコアは「4601」となかなかなスコアが出ている。詳細でチェックするとWeb、Apps、Spreadsheet、Essentialsあたりが飛び抜けて高くなっていてCPUの処理能力の高さが伺える。

PCMark 10の結果

 逆にVideoやRendering and Visualizationあたりの数値はそこそこで、ゲーミングパソコンなどディスクリードGPUを搭載するマシンと比べると、GPUの処理能力は劣るが、ここは致し方ないところだろう。なおこの測定結果はコントロールセンターで「パフォーマンス」に設定して測定したものだが標準設定の「エンターテイメント」でも結果に変化はなかった。

 最近アップデートがありR23になったCINEBENCHは、CPUの基本性能を測定できるベンチマークテストだ。以前のR20と評価値の基準が大きく変わってしまったが、画面下のほうにリリースずみのCPUの参考値が出ており、比較は見られるので参考になる。

CINEBENCH R23の結果

 スコアはマルチコアが6435pts、シングルコアが1137ptsとなった。少し前のハイエンドデスクトップ向けCPU「Core i7-7700K」を上回る性能で、シングルのスコアも高い。なおこのスコアもコントロールセンターで「パフォーマンス」設定で測定したスコアだ。「エンターテイメント」設定ではマルチコアが5862ptsシングルコアが1124ptsとなり、マルチコアの結果で1割り程度の性能向上が見られた。

 mouse B5-R5に搭載されているストレージは、M.2スロットに装着されているが、接続はSATAで転送速度はほぼ理論値の500MB/秒強。OSの起動時間や操作、アプリの起動時間などはHDDに比べれば十分に早く快適に操作ができる。BTOでNVMe接続に変更することや、2.5型ストレージが1つ空いているので追加することも可能だ。

CrystalDiskMark

 CPU性能が十分に高いのは確認できたので、続いて気になるのはGPU性能だろう。そこで、まずは定番の「3DMark」をチェックした。結果は、TimeSpyのスコアが1035。元々ディスクリートGPU前提のテストなので、1000を超えているのは驚いた。

 内蔵グラフィックでも十分動作するFireStrikeのスコアは2753と満足できる数値になっている。これはインテル製CPUの内蔵グラフィックであるインテル UHD グラフィックのスコアを大幅に超えており、インテルの上位CPUに内蔵されているIris Plus グラフィックも超える勢いだ。グラフィック重視の3Dゲームはちょっと厳しいが、ブラウザゲームや軽いMMORPGなら十分といえる性能で、ディスクリートGPUに匹敵とは行かないまでもCPU内蔵GPUからは飛び抜けた性能を持っているのがわかる。

TimeSpyの結果

Fire Strikeの結果

 現在も人気の高いMMORPG「ファイナルファンタジーXIV」の動作確認用のベンチマークソフト「ファイナルファンタジーXIV:漆黒のヴィランズ ベンチマーク」もチェック。スコアは「2681」で評価は「やや快適」と、設定次第では余裕で遊べる。

「ファイナルファンタジーXIV:漆黒のヴィランズ ベンチマーク」の結果

 ベンチマークテストにより、CPUとGPUの性能はエントリー/ミドルクラスとしてはかなり高いスコアが出ているのが確認できた。同クラス帯にあたるインテルのCore i5シリーズよりもほぼほぼ上回っているといっていいだろう。以上を踏まえても、mouse B5-R5は、コストパフォーマンス的にお買い得感の高いノートパソコンだといえる。

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