仕事で使えるビジネス版LINEである「LINE WORKS」(ワークスモバイルジャパン)の連載では、アカウント作成の基本からビジネスシーンでの活用術、便利なTipsなどを紹介していく予定。第45回は、ビジネスシーンでスタンプを使ってLINE WORKSでコミュニケーションする方法について解説する。
ビジネス上のコミュニケーションでスタンプ利用はあり?
LINE WORKSにもLINEのようなスタンプが用意されている。とは言え、たくさんのクリエイターが日々新作を追加して、膨大なラインナップがあるLINEとは異なり、LINE WORKS側が用意したスタンプに限られる。これは、新人などが取引先とのグループでとんでもないスタンプを投稿してしまうリスクがないので、かえって助かるところ。
そもそもビジネスでスタンプを送るのはありなのだろうか? そこでLINE WORKSは30代~50代のビジネスパーソンを対象に「新入社員から上司への社内チャットにおけるスタンプ利用に関する意識調査」を実施。2020年8月に結果を公表した。
○社内チャットにおける新入社員から上司へのスタンプ利用 55.2%の上司が利用OK、18.7%が利用NG
○ 新入社員からの業務指示後の「了解しました!」スタンプ 46.3%の上司が利用OK、28.9%が利用NG
○ 新入社員のミスを指摘した際の「すみませんでした」スタンプ 33.5%の上司が利用OK、48.7%が利用NG
肯定的な内容に関しては基本的にはNGよりもOKが多かった。唯一、ミスを指摘したときに謝る際にスタンプを使うのだけは半数近くの上司がNGを出している。時と場合を考えて使えばいいというのは、LINEでも同じこと。常識に従えば、仕事でもスタンプを使ってもよさそうだ。もちろん、社内ルールでNGとされているなら、そちらに従うこと。
ビジネスシーンで使いやすいスタンプが用意されている
スタンプを投稿する際は、メッセージ欄にある絵文字アイコンをクリックすればいい。スタンプのパネルが開くのでタブを切り替えて選べばいい。24カテゴリーに大量のスタンプが登録されており、その数は1000以上。
くまのブラウン、ウサギのコニーなど定番のLINEキャラに加え、LINE WORKS独自のお仕事キャラクターが、イエス、ノー、オーケー、お願い、お疲れ様、といったビジネスシーンに寄せたテイストで揃っている。スタンプタブに再生マークが付いているものはアニメーションする。
実際よく使うのが、キャラクターではなく人のイラスト。若い会社員が挨拶したり、報告しているアイコンで、通常の会話に混ぜて利用できる。
出張中なのに社内にいると思われて話題を振られたときは「出張中です」スタンプ一発返せばいい。挨拶もわざわざタイピングする必要がないのでスムーズだ。女性がパーティションから顔を出して「まだですか?」と可愛く言っているスタンプは、波風立てずに催促するときに利用できそう。
白い生き物が会社員として働いているようなスタンプも問題なく仕事で使えそう。「頑張ります」「了解しました」だけでなく、「電話がありました」や「承認します」といったスタンプも便利。会議事にがんがん連絡が来ているときは「会議中」のスタンプを返せば1タップで済む。ただし、「やり直し」はスタンプではなく、きちんと説明して指示しよう。
ブラウンやコニーはややコミカルな感じになるが、あまり激しい内容でなければ、お堅い部署でも使えるだろう。注意したいのが「部長」スタンプ。おじさんのアイコンが揃っており、おじさんとしては使いたくなるのだが、コミカルなものが多いのでTPOをわきまえよう。特にこのアイコンにそっくりなおじさんが社内にいる場合、このスタンプの使用には細心の注意をはかることをお勧めする。
このアイコンを使うのは上司が多いと思うが、おじさんアイコンを連打しまくり、痛い感じになっていても注意してくれる人がいない。部長になったら、使うスタンプは自分でコントロールしよう。
なお、送信したスタンプの履歴は一番左のタブで確認できる。よく使うスタンプは毎回探さなくても履歴から送れば手間が省ける。気軽にスタンプを利用し、円滑にコミュニケーションしよう。
またLINE WORKSでは、仕事が楽しくなるスタンプの総選挙を開催している。応募期間は11月2日~11月20日で、応募スタンプは総選挙が来年2月に予定されている。総選挙で選ばれた新スタンプは春から追加される予定だ。詳しくは「スタンプ総選挙 2021」特設ページを参照してほしい。
次回は年末年始のイベントや休暇管理にLINE WORKSを活用するポイントについて掘り下げてみたいと思う。
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