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第10世代Intel Core i7-10750H、GeForce GTX 1650 Ti搭載のコストパフォーマンス高いモデル

ノートPCで120Hz&17.3型の大画面でゲームを楽しめ、本体も薄い!しかも10万円台半ばという存在感抜群のゲーミングノート

2020年11月14日 11時00分更新

文● 石川ひさよし
提供: エムエスアイコンピュータージャパン

長時間プレイでも快適なキーボード。そしてシンプルなインターフェース

 GF75 Thinのキーボード面は、17.3型らしくゆとりが感じられる大きさだ。電源ボタンは奥側の中央にあり、キーボードとの間も離れている。そしてキーボードはこの面の真ん中辺りに位置している。この位置が快適さでポイントだ。

 GF75 Thinに限らず、ノートPCでは本体奥側分にCPUとGPU、冷却機構が配置されている。限られたスペース内に配置するため、もっとも厚みがある部分が適しているためだ。そして13.3型や一部15.6型も同様だが、一般的なノートPCではこの部分にキーボードを配置している。長時間使用で手のひらが汗ばむといったノートPCの問題は、熱源に近い位置にキーボードがあるためだ。

 一方、ゆとりのあるGF75 Thinでは、熱源とキーボードがある程度離れているため(ある程度は重なっていると思われるが)、ほかの一般的なレイアウトの製品よりもキーボードが熱せられにくい。実際、ベンチマーク中に触れてみてもそこまで熱さは感じられなかった。一方、操作に問題はないものの、GF75 Thinのタッチパッドやそれにより決まるパームレストの面積は17.3型として見るとやや小さく感じられる。コスト重視ということもあるかと思われるが、ゲーミングノートPCでは一般的に外付けマウスで操作することが多いという理由もあるだろう。

広々としており、上下の真ん中付近にキーボードがある

 キーボードは日本語配列で10キーも付いたいわゆるフルキーボードだ。アイソレーション型で側面を赤く塗り、視認しやすくスッキリとした印象だ。そして細部を見ると、ゲーミングという用途に向けてカスタマイズされていることが分かる。

キーボードバックライトも搭載。赤い単色なのでインパクトはあるがハデ過ぎない

 キー配列で注目したいのはまずWindowsキーの位置だ。Windowsキーは左Ctrlと左Altの間にあるのが一般的だが、GF75 Thinでは右Alt、右Ctrlの間に配置されている。PCゲーム経験者であればプレイ中にWindowsキーに触れてフォーカスを失ってしまうといった経験をお持ちだろう。ゲームを主眼に置くと、Windowsキーは少しやっかいな存在だった。とはいえそれをなくしてしまうと通常のPC作業で不便である。そこでゲームにおいてはほとんど使用されない位置へと移動させているわけだ。

Windowsキーが右Altと右Ctrlの間にある。こうした配列はゲーミングキーボードでは見かけることがある

 もうひとつ、これは十分なスペースがあるからこそのものだが、左Ctrlが少し大きいところにも注目したい。ゲームの操作で重要なキーである。そのため、押し間違いや操作の窮屈感が軽減される。

 次はインターフェースを見ていこう。GF75 Thinのインターフェースの特徴は「必要十分かつシンプル」だ。GF75 Thinは価格も訴求要素であるため、追加チップによる機能拡張はない。CPUやチップセットがサポートする機能に絞られている。

 ただし、モバイルノートPCほどではない。USBはUSBは4ポート。すべてUSB 3.1対応で、左側面にType-A×2、右側面にType-A×1、Type-C×1という使い勝手のよい選択だ。映像出力はHDMI×1ポートのみ。ほかのゲーミングノートPCではDisplayPortやUBS Type-CのAlt Mode対応などがあるものの、一般的にホーム/ビジネスでもっとも用いられているのはHDMIだろう。オーディオ入出力は右側面。そしてゲーミングで重要なネットワークは、1GbEの有線LAN、Wi-Fi 6無線LANを搭載している。

右:オーディオ入出力、USB 3.1 Gen1×1、USB 3.1 Gen1 Type-C×1、1GbE LAN

左:ACジャック、HDMI、USB 3.1 Gen1×2

Wi-Fi 6

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